三菱電機社長に漆間氏 引責辞任の杉山氏後任

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  会見する漆間啓社長（28日、東京都千代田区）

三菱電機は２８日、鉄道用空調装置などの不適切検査問題を受けて辞意を表明していた杉山武史社長ＣＥＯ（最高経営責任者、６４）の後任として漆間啓専務執行役（６２）が昇格した。杉山社長は同日付で辞任した。柵山正樹会長（６９）は留任する。

同社は近年、品質問題や労務問題、不正アクセスによる情報流出などの不祥事が相次ぎコンプライアンス（法令順守）意識などの企業風土に対する疑念が生じていた。漆間新社長は真相究明とともに社会からの信頼回復や従業員のケアなど難題に取り組むことになる。

【略歴】漆間啓氏（うるま・けい）８２年（昭５７）早大商卒、同年三菱電機入社。０６年ＦＡシステム業務部長、１０年国際部次長、１５年常務執行役、１８年専務執行役。大分県出身。