産業春秋/工場のLED化を加速しよう

(2022/7/1 05:00)

全国的に記録的な早さで梅雨明けが進んでいる。猛暑日が増え、電力供給は綱渡りの状況が続きそうだ。東京電力管内は「電力需給ひっ迫注意報」を出し節電を呼びかける。

日本照明工業会の調査によると、工場でのLED照明の普及率は45%(2021年3月時点)。いまだに蛍光灯や水銀ランプへの依存度が高く、事業規模の小さな企業ほど普及は進んでいない。

工場の省エネ対策の中で照明は生産や空調の設備に比べ優先順位が低い。さらに初期投資がLED照明への切り替えをためらう要因になっている。乾いた手拭いを絞るどころか、絞れば水が滴る状態にある。

LED照明は、機能面でも蛍光灯より優れる。太陽光の入る窓際を暗くしたり、人感センサーを用いて人が通る時だけ廊下を明るくしたりする制御に適している。光度を落としても蛍光灯のように立ち消えが起こりにくい。

政府は30年を目標にLEDなど次世代照明の普及率で100%達成を目指している。都内の中小企業では工場内の全ての照明をLEDに替えたところ約60%の節電になったという。冬場は夏場より電力のひっ迫が強まる見通し。社会インフラを守るためにもLED化を加速する時だろう。

(2022/7/1 05:00)

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