産業春秋/中国のEV化、日本車輸入減少へ

(2023/7/21 05:00)

米中は日本にとって1、2位を争う輸出相手国である。だが最近は1位米国、2位中国が鮮明になりつつある。財務省が20日発表した6月の貿易統計(速報)によると、日本の対米輸出は21カ月連続で増加した一方、対中輸出は7カ月連続で減少した。

日本にとって米国は、2022年10月から9カ月連続で最大の輸出相手国。6月単月では、対米輸出は前年同月比11・7%増の1兆7388億円、対中輸出は同11・0%減の1兆5183億円と2ケタ台の大幅減だった。

中国はゼロコロナ政策終了後の内需の回復が鈍く、不動産市場も低迷が続く。6月の対中輸出を品目別で見ると、鉄鋼が同30・2%減、非鉄金属が同20・1%減と大きく落ち込んだ。

気がかりなのが日本の自動車輸出。6月は全世界向けが同49・7%増と大幅に増えた一方、中国向けは同7・6%減と減少した。23年上半期(1―6月)の対中自動車輸出は前年同期比27・6%減と減少幅はさらに大きい。

中国向け自動車の減少は、中国の内需縮小ばかりが理由ではないように映る。中国では電気自動車(EV)化が急速に進んでおり、日本のガソリン車への需要が大幅に減少している可能性が懸念される。

(2023/7/21 05:00)

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