(2023/10/18 17:00)
【名古屋】エンシュウは18日、名古屋市内でドイツの工作機械メーカーのシュヴェービッシュ ヴェルクツォイクマシーネ(SW)との協業内容を発表した。エンシュウは、SWが欧州や中国で電気自動車(EV)の部品加工向けに多くの実績を持つ複数主軸の横型マシニングセンター(MC)の日本での販売を手がける。エンシュウが強みを持つ単軸MCを含む商品群を組み合わせ、自動車の電動化に伴う需要を取り込む。
2024年からエンシュウがSW製品の日本での据え付け、アフターサービス、補修部品の供給を開始。その後はSW製品の制御装置や油空圧機器について、日本メーカー製品への入れ替えや日本での営業を拡大する。SWによるエンシュウ製品の販売も予定する。協業進展後には両社の工場を活用した委託生産を視野に入れる。
提携交渉は両社と関係のある機械商社が仲介して6月に始まった。SWは日本での販売実績はないが、24年早々に海外企業の日本法人へMCの納入が決まっていたため、サービス体制の構築に向けて日本企業との提携を模索していた。資本提携は現時点では検討しない。
エンシュウの鈴木敦士社長は「お互いの技術で変革する自動車業界の要求に応えたい」と意気込みを語った。またSWのシュテファン・ヴィーバー最高経営責任者(CEO)は自社について「EV部品向けMCのトップサプライヤーと自負している」と述べた。
(2023/10/18 17:00)
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