(2023/11/15 17:00)
15日の東京株式市場は800円超値上がりし、9月20日以来、約2カ月ぶりに3万3000円台を回復した。10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、インフレ鈍化の傾向が示された。金融引き締め懸念が後退したことで米国株式市場が上昇し、日本株も上昇基調を引き継いだ。
10月の米CPI上昇率は前年同月比3・2%、前月比0・2%となり、インフレ収束の期待を強める内容だった。市場では追加利上げ観測が後退するとともに24年半ばの利下げ開始も織り込むような動きとなった。米国10年国債利回りは一時4・4%まで低下した。
日本株はほぼ全面高の展開となり、好決算だったメガバンクの上げが目立つ。株式分割、増配を発表した出光興産も伸び率が高い。ソフトバンクが反発し、アドバンテスト、東京エレクトロンなどの半導体関連株も上げている。
野村証券の神谷和男ストラテジストは今後の値動きについて「9月15日の3万3533円、この辺りを意識した動きになるのではないか。条件が整えば年末にも3万5000円辺りまで狙える」と予想している。
(2023/11/15 17:00)
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