伊藤忠、ビッグモーター資産査定 来春めど再建支援の可否判断

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  伊藤忠商事などはビッグモーターの再建可能性を検証するための資産査定を実施する

伊藤忠商事と同社燃料子会社の伊藤忠エネクス（東京都千代田区、吉田朋史社長）、企業再生投資会社のジェイ・ウィル・パートナーズ（ＪＷＰ、東京都千代田区、佐藤雅典社長）の３社は１７日、中古車販売大手ビッグモーター（ＢＭ社、東京都多摩市）の再建可能性を検証するためのデューデリジェンス（資産査定）を独占して実施する基本合意書をＢＭ社と締結したと発表した。自動車保険金の水増し請求の発覚で業績が悪化した同社の経営状況などを分析し、再建支援の可否を２０２４年春までに判断する。

資産査定では、ＢＭ社の事業の一部切り離しを含め検討する。伊藤忠エネクスは中古車販売やガソリンスタンドなどの事業を所有しており、伊藤忠グループはＢＭ社の事業との相乗効果を検証する。

ＢＭ社は７月に保険金の不正請求が発覚後に業績が悪化したが、創業者の兼重宏行氏らの資産管理会社が株式を依然保有している。合意書では創業家が再建時に経営に関与しないことが条件に盛り込まれた。