(2024/1/2 14:00)
政府は2日午前、石川県能登地方を震源とする地震発生を受け、非常災害対策本部(本部長=岸田文雄首相)の会合を首相官邸で開いた。首相は「人的被害、建物崩壊、火災など非常に大規模な被害が確認されている状況だ」と指摘。自衛隊と警察・消防に対し「救命救助は時間との勝負だ。部隊を最大限動員し、住民の安全確保を最優先に全力を尽くしてほしい」と指示した。
会合には林芳正官房長官や松村祥史防災担当相、木原稔防衛相らが出席した。
首相はこの後の記者会見で、現地に派遣した古賀篤内閣府副大臣から「道路の寸断、土砂崩れ、火災などの被害が広範囲で確認された」との報告があったと説明。道路寸断により「能登半島北部への立ち入りが極めて困難」との認識を示した。
その上で、食料や毛布、燃料などのプッシュ型支援、迅速な医療提供、電力・水道などインフラ復旧に取り組むため、現地に関係省庁の幹部を派遣すると表明。津波注意報が解除されたことから、海上輸送も活用すると述べた。
首相は4日に予定していた三重県伊勢市の伊勢神宮参拝を延期すると明かした。
政府は1日16時過ぎの地震発生直後、官邸危機管理センターに官邸対策室を設置。首相は①人命第一で政府一体となって災害応急対策に全力で対応②避難情報を国民に的確に伝達③被害状況の速やかな把握―を指示した。
(2024/1/2 14:00)