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(2024/2/19 05:00)
知識増やしチームを橋渡し
(総合1から続く)2人の兄が通っていた影響から、新居浜工業高等専門学校を選び、生物応用化学科を卒業しました。有機化学や物理化学など幅広く化学を学び、研究室では機器分析を対象にした研究をしていました。当時の担任の先生からダイセルを紹介されたことをきっかけに情報収集をして興味を持ち、2019年に入社しました。
1年間は現場での新人研修で、酢酸セルロースなどさまざまな化学品を生産する大竹工場(広島県大竹市)でプラント運営の改善検討などをしていました。高専で化学を学んだことや機器分析に携わったことから、研修後は分析業務を希望し、20年から事業創出本部評価解析センターに所属しています。
評価解析センターは現場・製品改善に向けた分析のほか、開発品の機能評価や解析などをしています。その中で製造現場と協力してお客さまの高い要求に応える、品質向上チームで仕事をしています。マイクロスコープや電子顕微鏡(SEM)などを用いており、分析結果の報告だけでなく、ほかに伝えられる情報がないか常に意識しています。
特にお客さまの元で出た不具合品の分析は、分析が短納期なのに加え、多くの成分が混ざっていることもあり大変です。お客さまの期待に応えるためにも生産現場と一体となり、分析結果を早く出すことの大切さも感じています。
現在は所属するチームの分析装置の知識しかありませんが、5―10年後には他チームの分析装置の知識も取り入れて、相談者の目的に合わせて分析装置を提案し、チーム間を橋渡しできるような存在になりたいです。
休日は猫と遊んでいます。新しいことにチャレンジしたい思いからヨガ教室に通ってリフレッシュもしています。(文=大阪・岩崎左恵、写真=神戸・会津陸人)
◇ダイセル 事業創出本部 評価解析センター 研究員 大坪晴香(おおつぼ・はるか)さん
(2024/2/19 05:00)