JX石油開発、住商の米SAF開発事業に参画

(2024/4/9 17:00)

JX石油開発(東京都千代田区、中原俊也社長)と住友商事は9日、住友商事が米国ルイジアナ州で進める持続可能な航空燃料(SAF)などの開発事業にJX石油開発が参画すると発表した。SAFの製造工程などで排出する二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)にJX石油開発の知見を活用し事業価値の向上を図る。CCSを通じて、年間30万台近くの自動車のCO2排出量を削減するのに相当する効果を見込む。

  • ルイジアナ州で建設予定のSAF生産プラント(イメージ)

バイオ燃料開発などを手がける米ストラテジック・バイオフューエルズと住友商事の共同開発事業にJX石油開発が加わった。2029年に間伐材などの木質バイオマスを原料にSAFとナフサを年間約12万キロリットル生産できる設備の商業稼働を目指している。

JX石油開発は14年からテキサス州で、石炭火力発電所で回収したCO2を老朽化した油田に圧入・貯留することで原油を増産するプロジェクトに参画している。JX石油開発と住友商事は同プロジェクトなどの知見を生かして、大気中から回収したCO2を回収・貯留する事業なども検討する。

(2024/4/9 17:00)

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