(2024/5/17 17:00)
大阪ガスは17日、大阪広域環境施設組合(大阪市阿倍野区)のゴミ焼却場である舞洲工場(同此花区)の敷地内に、メタネーション実証設備を完成させたと発表した。生ゴミからバイオガスを製造し、さらに同ガス中の二酸化炭素(CO2)を再生可能エネルギー由来のグリーン水素と反応させ、合成メタン(e―メタン)を製造する。7月末まで実証し、8月以降に2025年大阪・関西万博の会場である夢洲(同此花区)に移設する。
バイオメタネーション装置だけでなく、日立造船によるサバティエメタネーション装置も組み合わせ、メタン濃度を高める。濃度は95―98%程度になる見込みで、1時間当たり5立方メートル製造する。万博会場への移設後は、同7立方メートルを製造する予定だ。
大阪ガスの後藤暢茂常務執行役員は17日の竣工式で「生ゴミの性状がさまざまなので、いかに安定的にメタンを製造できるかがポイントになる」と説明した。万博会期中は食品残さからe―メタンを製造し、会場内の厨房施設などへ供給する実証を行う。
(2024/5/17 17:00)
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