日立、生成AIでIoT基盤強化 3000億円投じデータセンター整備・人材育成

(2024/6/11 17:00)

日立製作所は11日、投資家向け説明会を開き、生成人工知能(AI)の積極的な活用で自社のIoT(モノのインターネット)技術基盤「ルマーダ」事業を強化する方針を示した。2025年3月までに生成AI関連で3000億円を投資し、生成AIデータセンター(DC)の整備や専門家5万人の育成などを進める。生成AIをルマーダのソリューションに取り込み、顧客の生産性向上などを支援していく。

  • 事業戦略を説明する日立の小島社長

小島啓二社長は説明会で「生成AIがもたらす事業機会を最大限獲得することが重要」と強調した。日立は米マイクロソフトや米グーグル、米エヌビディアと生成AI関連の事業化で提携したほか、21年に買収した米IT子会社のグローバルロジックの先進技術や人材育成手法を導入するなど体制を強化している。

生成AIの導入拡大への対応では、大規模システム開発や問い合わせ対応自動化といった業務効率化などのソリューション強化のほか、OT(制御・運用技術)分野での知見を生かし、工程シミュレーションの支援などによって現場作業者の業務負担の軽減も進める。

一方で、生成AIの普及によりDC関連の電力需要も大幅に増加すると予測されており、OTとITを駆使した総合的なソリューションの提供で着実に需要を取り込む姿勢も示した。

日立は4月、25年3月までに生成AIなど成長分野に新たに1兆円を投資する方針を発表していた。

(2024/6/11 17:00)

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