(2024/7/2 12:00)
M&A(合併・買収)や訴訟問題を扱う企業法務弁護士時代に、クライアントの一社として明電舎を担当していました。入社後もインドの買収案件に取り組み、合弁相手との係争を乗り越えることができました。中途採用、性別、年齢など管理職になる上での壁はあるかと思いますが正解は一つではありません。私を見て「自分にも可能性があるかもしれない」と自分なりの正解を見つけるきっかけにしてほしいです。
高校生の頃から、自分がやりたいことを続けられる世界観を持ちたいと思っていました。一生仕事をするなら弁護士資格を取得したいと思い、大学では法学部に進みました。司法試験を大学4年生から受け始めましたが、4回目も不合格でした。これで最後にしようと腹をくくった5回目に、26歳で合格しました。
司法修習を受け始めたのは30歳で、社会人1年目を迎えたのは31歳です。司法試験合格後すぐに夫の海外転勤に帯同し、子どもも生まれました。帰国後、司法修習を終え1歳児を抱えての就職活動は大変で30社から断られましたが、中堅規模の弁護士事務所に決まりました。選択肢がある中で、その時々に自分が何を大切にしたいかを考えてください。結果はどうにでもなるので、自分が輝ける選択肢を選んでください。
弁護士としては1年目から企業法務をメーンに交渉を任されました。その傍ら離婚や相続問題、少年事件にも携わりました。仕事と子育ての両立には苦労しました。共働きで夫婦ともに22―23時まで帰宅できず両親の助けを借りました。3時間睡眠でも意地で子どもの弁当や「手作りグッズ」作りには取り組みました。子どもは母親の頑張りを分かってくれます。明電舎に入社後コロナ禍になって初めて、「ただいま」と帰宅した2人の子どもに「おかえり」と言うことができました。
仕事では「三人寄れば文殊の知恵」というように絶対にチームで仕事をするように心がけています。1―2年目の社員から学ぶことは多く骨身に染みています。若者が次を担っていきたいと思えるようなサポーターでありたいです。
(2024/7/2 12:00)
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