(2024/7/5 17:40)
兼松は5日、韓国のEVAR(エバー)と同社製の電気自動車(EV)充電器の販売拡大で連携すると発表した。複数のEVに電力を効率的に分配できる高機能の充電器で、兼松の販路を利用して日本や海外の市場に投入する。兼松の車両販売やEV管理システムの知見などを生かして、付加価値の創出も狙う。2024年度に日本で充電器3000台の販売を目指す。
両社は共同で拡販を進める覚書を締結した。エバーは韓国サムスン電子から18年に分社化したスタートアップで、EV充電器の同国最大手。電力を効率的に分配する「ロードバランシング技術」を搭載した高機能充電器の開発・生産力が強み。韓国で累計約3万台の充電器の販売実績があり、23年は2年連続で販売台数シェアが約20%でトップだった。
兼松はアジアや欧州などで車載部品販売を手がけるほか、米国では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同でEV電池残量や充電拠点の位置を基に最適ルートを提示するシステムを開発。子会社の兼松コミュニケーションズ(東京都渋谷区)が23年に、EV充電を含む法人向け車両管理サービスを展開するモーション(同文京区)に追加出資するなど、EV事業を強化している。
今後は兼松の国内外での自動車関連事業のネットワークを生かして、日本のほかアジアを中心とした海外市場でのEV充電器の拡販を狙う。脱炭素社会に向けて拡大を見込むEVインフラ需要を取り込む。
(2024/7/5 17:40)
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