ソフトバンクG、英半導体新興を買収 「人工超知能」実現に弾み

(2024/7/12 17:00)

  • ソフトバンクグループの孫会長兼社長は「人工超知能」(ASI)の実現を目指す考えを示してきた

ソフトバンクグループ(SBG)は英半導体スタートアップのグラフコアを完全子会社化した。買収額は非公表。グラフコアは人間の脳のように複数の命令で複数のデータを処理できる人工知能(AI)向けプロセッサー(データ処理装置)「インテリジェンス・プロセッシング・ユニット」(IPU)の開発を手がけ、大学などとも研究開発で提携してきた。人類の1万倍賢い「人工超知能」(ASI)の実現を目指す孫正義SBG会長兼社長の戦略の一環とみられる。

グラフコアが自社ウェブサイトで明らかにした。SBGによる買収後も引き続きグラフコアの社名を維持する。グラフコアの産学連携プログラムは米スタンフォード大学や英オックスフォード大学などに採用されている。日本では、近畿大学情報学部脳計算科学研究室が2022年に、脳の仕組みに基づいたディープラーニング(深層学習)の新しい学習アルゴリズム(計算手順)の開発でグラフコアのIPUを選定していた。

SBGの孫会長兼社長は、何を聞いても話しても人間より約10倍優れている汎用人工知能(AGI)が5年以内に誕生すると予測。さまざまなAGIが脳神経細胞のようにつながることでASIが10年以内にも生まれると見込む。こうした新市場を取り込むべく、傘下の英半導体設計大手アームや協業企業との連携でAIチップやAIデータセンター(DC)、AIロボット事業を推進する考えを示している。

(2024/7/12 17:00)

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