(2024/11/15 18:00)
日本産業機械工業会(産機工)がまとめた4―9月(上期)の産業機械受注高は、前年同期比1・7%増の2兆8162億1800万円で、上期として4年連続で前年同期を上回った。内需は同5・5%減の1兆8591億4700万円で、4年ぶりのマイナス。一方で外需は同19・3%増の9570億7100万円で2年ぶりに前年同月を上回った。
内需は製造業向けが同19・5%減の5463億300万円となり、2年連続で減少となった。17業種中10業種がマイナスで、紙・パルプや化学、鉄鋼、非鉄金属などが前年同期までの大型案件からの反動減が響き、落ち込んだ。情報通信や自動車、造船などは増加。産機工の事務局は「投資意欲が低下しているわけではない」とした。
官公需向けは同7・8%増の4598億1500万円だった。ゴミ処理向け機械やインフラ向けポンプがけん引し、半期では3期連続の増加となった。
外需と関連性が高い主要約70社の輸出契約高は、同18・7%増の8770億7200万円だった。中東や北米など4地域がプラスだった。中東は液化天然ガス(LNG)プラント案件などで同約8倍の2829億4700万円と大幅に伸びた。一方、アジアは同19・1%減の4197億7100万円で、2年連続のマイナス。中国は同35・8%減の1501億7500万円となった。
9月単月の受注高は前年同月比17・1%増の6422億6200万円で、3カ月ぶりのプラスだった。
(2024/11/15 18:00)
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