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IBM、データおよび自動化の新機能でハイブリッドクラウド・ソフトウェアを進化させ、企業のデジタル変革の加速を支援

(2020/11/16)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:日本IBM

・ IBMはRed Hat OpenShiftで稼働するIBM Cloud Pak for DataおよびIBM Cloud Pak for Automationに対するアップデートを発表 ・ イタリアの銀行Credito Emilianoは、コア・プロセスの変革および合理化のために新機能を採用


[米国ニューヨーク州アーモンク 2020年11月10日(現地時間)発] IBMは本日、企業の広範にわたる環境でのイノベーションの推進とデジタル・トランスフォーメーションの加速を支援する、同社のハイブリッドクラウド・ソフトウェア・ポートフォリオに対する一連のデータおよび自動化機能のアップデートを発表しました。この新たなアップデートが導入されるIBM(R) Cloud Pak for DataおよびIBM Cloud Pak for Automationは、Red Hat OpenShift上で稼働する統合されたデータ機能およびAI機能を提供し、データ集約型プロセスの管理および自動化を強化してハイブリッドクラウド環境でWatson AIのインテリジェンスを融合するように設計されています。

これらのアップデートにより、企業は、広範なハイブリッドクラウド環境全体にわたって、ソフトウェアのプロビジョニングや修正プログラムの適用からデータ・ディスカバリーや文書処理に至るあらゆるものの合理化をより容易に行えるようになり、従業員がより付加価値の高い作業に集中できるようになります。

このアップデートは、より多くの企業がデジタル・トランスフォーメーションを推進している今、重要となるものです。IBMのInstitute for Business Valueによる『COVID-19 and the future of business』という新しい研究によると、パンデミックは、調査対象組織の59%でデジタル・トランスフォーメーションの計画を加速するきっかけとなりました。しかし、大部分の組織において、データの価値を引き出すためにAIが有効であることに同意しているにもかかわらず、IDCの調査対象となった企業は、役立つ可能性があるデータのうち効果的に分析されているものはわずか10%であると述べています。

IBM Cloud Paks担当バイス・プレジデント兼最高製品責任者であるマイケル・ギルフィックス(Michael Gilfix)は次のように述べています。「Cloud Pak製品はAIと統合され、企業にPak間での一貫性のあるエクスペリエンスを提供しています。Cloud Pak製品はRed Hat OpenShift上で稼働するため、お客様は任意のクラウド環境(オンプレミスまたはパブリッククラウド、あるいはその両方)で展開および管理できます。本日の発表により、当社は、自動化およびデータ管理の機能をさらに広く企業全体にわたって推進していきます。」

今月導入されるCloud Pak for Dataの新機能


新しいIndustry Acceleratorが、Cloud Pak for Dataに追加されます。これには、銀行、保証管理、サプライ・チェーン予測、および小売業向けアクセラレーターが含まれています。IBM Industry Acceleratorsは、特定の業界のユース・ケースを解決するために構築されたサンプル・データサイエンス・アセットであり、現在合計で30を超えています。これらのアセットにはサンプルデータ・セット、事前構築済み機械学習モデル、サンプル・ダッシュボードが含まれ、たとえば、石油ガス業界のお客様向けの業界標準のためのオープン・データがサポートされています。新しいアクセラレーターの機能の包括的リストについてはこちら(https://community.ibm.com/accelerators/?context=analytics&type=Cloud%20Pak%20for%20Data%20industry)を参照してください。
Watson Machine Learning Accelerator(WML-A)は、モデルのトレーニングを最適化しワークロードをモニターするための新しいディープ・ラーニング・サービス機能です。Cloud Pak for Dataには、ユーザーが、リモートの安全なデータ・セットを使用して一般モデルをトレーニングできるフェデレーテッド・ラーニング(統合型機械学習)と呼ばれる新機能も追加されています。この機能により、データ・セットを安全に保ちつつ、拡張されたトレーニングを実施してモデルを作成できます。また、プラットフォームの新機能としてアップデート版のAutoAIを提供します。AutoAIではトレーニング用に複数のデータ・ソースがサポートされるようになり、ユーザーは、統合されたデータ・セットを構築してそれをAutoAIの実験用の入力として使用できます。
Quick Scanは、よりスケーラブルな自動データ・ディスカバリーを実行してより深いアナィティクスをサポートし、より洞察に満ちた結果を生成するように強化されました。さらに、分析結果を結果ページから1つ以上のカタログに直接公開し、プロセスを高速化できます。11月20日に一般提供されるCloud Pak for Dataのアップデートの包括的リストについては、こちら(https://www.ibm.com/blogs/journey-to-ai/2020/11/transform-your-business-with-ibm-cloud-pak-for-data-v3-5/)を参照してください。


Cloud Pak for Automationの新機能


Automation Document Processingは、企業が手作業による文書処理をなくして、従業員が付加価値の高い業務に集中できるようにするのを支援するための機能です。現在利用可能なこの新しいツールは、AIとディープ・ラーニングおよびローコード・ツールを組み合わせて、文書のタイプやフォーマットにかかわらず、あらゆる文書の分類および抽出の正確な設計、構成、および配備をより迅速かつ容易に実行できるようにします。
myInvenio(Cognitive Technology)のプロセス・マイニング機能はデータ主導型の方法を提供することで、自動化を行う際の事業部門および情報システム部門における最も影響の大きい分野の特定を容易にします。12月に利用可能になる、シミュレーション、ビジネス・ルール、マルチレベル・プロセス、およびタスク・マイニングを含む各種機能は、IBM Cloud Pak for Automationに統合される予定です。Cloud Pak for Automationにプロセス・マイニングが追加されることにより、現在IBMは、事業部門と情報システム部門のどちらにとっても有用な、一連の包括的なハイパーオートメーション機能を提供することができます。
IBMによるWDG Automationの買収によってもたらされたRobotic Process Automation(RPA)機能は、今回Cloud Pak for Automationに統合されてその一機能として利用することができるようになります。RPA機能により、企業は多くの手順を伴う作業を含めて、自動化に向けたよりきめ細かい機会を迅速に特定することができます。

Cloud Pak for Automationの新たなアップデートに関する詳細については、こちら(https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/cloud-pak-automation/)をご覧ください。

イタリアの大手銀行Credito Emiliano(Credem)は、myInvenioのプロセス・マイニングとCloud Pak for Automationを併用して、プロセスの自動化および合理化を実現し、自行の業務のレジリエンシーを向上させています。Credem Bankの報告によれば、同行はこれまでに50を超えるプロセスを分析していて、その数を400にまで増やす予定です。Credem Bankのゼネラル・マネージャーのナッツァレーノ・グレゴリ(Nazzareno Gregori)氏は次のように述べています。
「私たちは、自行のデジタル変革およびプロセスの継続的改善に向けた主要なソリューションとして、IBM Cloud Pak for AutomationとmyInvenioを選びました。myInvenioを導入するという何年も前の私たちの選択の真価が、このコラボレーションによって今確認されるのを目の当たりにして、私たちは期待を高めています。」

myInvenio部門CEOのマッシミリアーノ・デルサンテ(Massimiliano Delsante)氏は次のように述べています。「myInvenioの開発を開始した時点から、私たちは自社のビジョンおよびR&Dの取り組みの焦点を、継続的なプロセス改善および自動化のための最高のソリューションを提供することに当てています。myInvenioがIBM Cloud Pak for Automationに統合されることにより、ハイパーオートメーションと業務のレジリエンシー管理のための統合型ソリューションがもたらされ、それによってこのビジョンが実現します。」

Cloud Pakエコシステムの促進
これらのアップデートに加えて、IBMは拡大を続けるハイブリッドクラウド・エコシステムへの拡張も発表しました。本日よりCloud Pak for Dataは、Tech DataのStream One Marketplaceだけでなく新たなRed Hat Marketplaceでも利用できるようになり、それによってより多くの企業がより容易にこのプラットフォームにアクセスして、IBMおよびその50を超えるISVの機能を利用できるようになります。

IBM Cloud Pakソリューションは、お客様が自社のビジネス全体を通してインテリジェント・ワークフローを導入できるようにする、ハイブリッドクラウド向けの統合型のデータおよびAI機能を提供します。Cloud Pak製品はすべて、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetes基盤であるRed Hat OpenShift上で稼働して、企業がオンプレミス、プライベート、およびパブリッククラウドを含むハイブリッドクラウド環境全体にわたり、アプリケーションの開発、配備、および管理を容易に行えるようにします。

さらに、Cloud Pak製品はIBM Watsonとも統合され、お客様が自社のシステムにAIを取り入れて、将来的な結果の予測と分析、複雑なプロセスの自動化、従業員の時間の最適化、およびより有意義なカスタマー・エクスペリエンスの創出を行うことを可能にします。

さらなる詳細については、IBM Cloud Pakソリューション(https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/paks)をご覧ください。

当報道資料は、2020年11月10日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。https://newsroom.ibm.com/2020-11-10-IBM-Advances-Hybrid-Cloud-Software-with-New-Data-and-Automation-Capabilities-to-Help-Companies-Speed-Digital-Transformations-1 (英語)

IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Cloud、IBM Cloud Pak、IBM Watson、Watsonは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
Red Hat、Red Hat logoおよびOpenShiftは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.およびその子会社の商標または登録商標です。

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