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「KIMONO ROBOTO」伝統が織りなす未来

(2017/11/17)

カテゴリ:イベント

リリース発行企業:株式会社ステディスタディ

「KIMONO ROBOTO」伝統が織りなす未来

世界の錚々たる一流クリエイターによる新しい解釈の日本がここに

「KIMONO ROBOTO」伝統が織りなす未来 2017年12月1日(金)~12月10日(日) 表参道ヒルズ本館 B3Fスペース オーにて開催



2017年12月1日(金)より10日間、日本が誇る伝統文化の1つ「着物」に着目し、世界で活躍する一流クリエイターが秀逸な着物を新しい解釈のもとに表現したエキシビション『KIMONO ROBOTO』を表参道ヒルズ本館B3Fスペースオーにて開催いたします。
エキシビションでは、全国各地に残る国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)や自治体指定無形文化財保持者、経済産業大臣認定伝統工芸士、皇室御用達の着物作家の協力と、日本を代表する職人達の手による伝統的織物技術を用いて完成した着物のコレクションが一堂に会します。
今回の開催では、460年の歴史を持つ京友禅の老舗「千總」が総力を上げ制作に取り組み、「束熨斗文様振袖」や、皇室献上作家:藤井寛作「慶長桃山小袖松皮文様」など、プロジェクトを代表する貴重な13点を展示いたします。



            Photographer: Warren du Preez & Nick Thornton-Jones

特筆すべきは、世界中の錚々たるコンテンポラリークリエイターによる、秀逸を極めた着物の新しい展示と今までにない演出が実現しました。
アイスランドを代表するアーティストBjörkビョークが、最新ミュージックビデオで、メイン展示物である2年の歳月をかけ制作した着物を着用。世界的に最も影響力のある現代写真家のひとりPeter Lindberghピーター・リンドバーグは、着物とファッションの出逢いを撮影。ファッションまたビューティー・スチールで最も名高い日本人写真家の土井浩一郎が、ドラマチックなスティルライフフォトで着物を表現しています。革新的なファッションショーの演出で有名なAlexandre de Betakアレクサンドル・ドゥ・ベタック)が会場演出を手掛ける引き込まれるような力強い世界観の中で、Warren du Preez & Nick Thornton-Jonesウォーレン・デュプリア & ニック・ソ―ントン・ジョーンズの写真と最新技術と共に、各作品をご覧いただけます。

【「KIMONO ROBOTO」について】
「KIMONO ROBOTO」は、2014年よりメルコが取り組んでいる、日本で称賛されているプロジェクトの一環です。日本文化、着物文化を代表する京都府や国立博物館、美術館、そして各専門家皆様のご協力のもと、合計23点の一級品の着物の制作を、コレクションのために選定された日本を代表する着物の産地に依頼しました。

メルコリゾーツ&エンターテインメントの会長兼最高経営責任者(CEO)であるLawrence Ho(ローレンス・ホー)は、次のように述べています。
「このプロジェクトは、情熱にあふれるプロジェクトです。子供の頃から、日本の芸術や文化に刺激を受けてきました。その熱意がメルコのプロジェクトとして形になったことを、非常に嬉しく思います。パートナーである各企業、着物作家の皆さんと共に、日本の伝統、文化、芸術に対し敬意を表す事ができ光栄に思います。日本の文化は刺激的な存在で特に「着物」からは多くの感銘をうけます。非凡なアーティストであるビョークが、彼女の最新ミュージックビデオで描きだした着物の素晴らしさを通して、世界中の人々にお伝えしたいと願っています。」



(国指定重要文化財 復元作品)
京都友禅史会所蔵作品(京都国立博物館寄託)であり、国指定重要文化財に指定されている「束熨斗文様振袖(江戸時代18世紀)」を復元した作品が、展覧会会場の中央に展示され、他12点の作品が周りを囲みます。460年間続く京友禅の老舗「千總」が同社の460周年記念事業として総力を上げ制作に取り組み、2年の歳月を費やし完成した作品は、江戸時代当初の技法や素材などの研究を重ね完成した作品であり、今回の展示は非常に貴重な機会となります。職人達による洗練された技術は、ロボットアームの先端に設置されたカメラを操作し、その詳細をディスプレイで間近に見ることができます。

【展覧会タイトル】: KIMONO ROBOTO (キモノロボット)
          http://www.kimonoroboto.com/
【日時】: 2017年12月1日(金) – 12月10日(日)
(月 – 土)11:00 – 21:00 (日)11:00 – 20:00  ※最終日(12月10日)は16時で終了
【会場】: 表参道ヒルズ本館 B3F スペース オー / 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10  
【入場料】: 無料
【コンセプト】: ビューロ・ベタック
【プロデュース】: メルコ

クリエイター紹介
Björkビョーク
エレクトリックな音楽スタイルと大胆なファッション感覚で知られているアイスランドのシンガーソングライター。
Peter Lindberghピーター・リンドバーグ
世界でも最も影響力のある現代写真家。映画のシーンのような印象的な写真は、ファッションフォトシーンに多くの影響を与えている。
土井 浩一郎
数々のファッション誌との取り組みや、美と静物に特化した写真を専門とする、世界的に著名な日本人写真家。
Alexandre de Betakアレクサンドル・ドゥ・ベタック)
ファッションとアートそしてデザインを組み合わせた世界観により、革命的なファッションショーを生み出すランウェイプロデューサー。
Warren du Preez & Nick Thornton-Jones ウォーレン・デュプリア & ニック・ソ―ントン・ジョーンズ
斬新なビジュアルイメージとビデオの制作で、高く評価されているデュオ アーティスト。多くのモード雑誌や、ビョークをはじめとする有名なアーティストの制作を手掛けている。

エキシビションで展示される着物コレクション
1、束熨斗文様振袖
制作:株式会社千總 代表取締役社長 仲田 保司
友禅染をはじめとする江戸時代の染織技術を駆使し、吉祥を寿ぐ束ね熨斗を彩り豊かにあらわした貴重な文化財「束熨斗文様振袖」をもとに、現代の職人の技を結集し、2年の歳月をかけ復元製作を試みました。

2、小千谷縮
制作株式会社樋口織工藝社 代表 樋口 隆司
小千谷縮とは、新潟県小千谷市で主に生産される伝統的工芸品です。撚りが強いヨコ糸で織った布をぬるま湯の中で手で揉み、撚りがもどることで生地にシボが出来るのが特徴の麻織物で、夏に最適とされています。本作品は、日本伝統工芸展にて11回も入選を果たし、伝統技法を用いて独自の世界を創造する、産地を代表する作家の樋口隆司が制作致しました。

3、江戸小紋
制作:有限会社小宮染色工場 代表 小宮 康正
小さな格子の中に小さな菊がびっしりと染められた江戸小紋柄は、先代の故:康孝氏が考案したもので、作品は文化庁保管となっています。この型紙は、「道具彫」と「錐彫(きり)」で表されており、格子の中に均等に9片の花びらが放射線上におさめられるかは、型彫師の技にかかっています。

4、加賀友禅
制作加賀友禅作家 柿本 市郎
日本三名園のひとつ「兼六園」にある徽軫灯籠は、脚が二股になっており、琴の糸を支える琴柱に似ていることから名が付きました。この作品は、兼六園にて美しい琴の音を聞きながら歴代加賀藩主が宴を行っている様子を文様として描き、加賀五彩という伝統的な色を用い、重厚で気品ある作品に仕上げたものです。

5、6、7、有松鳴海絞り 「鎧段絞り」「雪花絞り」「匹田三浦絞り」
制作:株式会社竹田嘉兵衛商店 取締役社長 竹田 浩己
幻のくくりと言われる手法や開祖から続く伝統絞り技法から、5種類の技法を用いた作品を制作しました。東京会場ではそのうち3作品を展示します。「鎧段絞り」の松岡清子、「匹田三浦絞り」の藤原すみ江、「雪花絞り」の鵜飼家など、産地を代表するそれぞれの職人が、渾身の技を振った貴重な作品です。

京友禅
制作:丸池藤井株式会社 代表取締役 藤井 博孝  手描き友禅作家:藤井 
艶やかな舞妓の裾引きです。慶長桃山小袖を参考に「松皮取り」を全体に散りばめ、その中に宮中の四季を緻密に描いており、ところどころに桃山小袖の代表作でもある「辻が花」が見られます。着物全体に柄を配し、地色も全て「挿し友禅」で染め上げています。皇室献上作家として有名な藤井寛の手により、1年以上の歳月をかけ制作された渾身の作品です。

西陣織
制作:渡文株式会社 代表取締役 渡邊 隆夫  西陣織伝統工芸師:村井 治生
西陣織での能装束唐織は、緯糸の打ち込み密度が、一寸間に百越しとなる細かな織物です。経糸は、繭から繰取ったままの無撚りの生糸を精練せずに染めた糸を、緯糸は無撚りの生糸の精練した練糸を使用した織職人による熟練の技を必要とする作品です。

1011、浪華本染浴衣
制作:株式会社協和染晒工場 代表取締役 小松 隆雄
今や過去の技術となってしまった「伊勢型紙」の型彫から制作を始め、作品は浪華本染が流行した大正時代の型と、昭和20年代の型を再現したもの2枚を制作しました。作品は全て手作業の注染で行い、大正柄を1着、昭和柄を2種4着の合計5着を作成し、東京ではそのうちの2作品を展示します。

12、阿波しじら織
制作:長尾織布合名会社 代表 長尾 伊太郎
本作品は、うす色のむらに気を使い、濃い色合いでは色目が重ならないよう気を付けてつくられています。何度か失敗し染め直しを数回行い、通常は1反約500gの糸量のみですが、65kg程の染めを行い、その中から良品だけを選定し、作品に使用しています。

13大島紬
制作前田紬工芸有限会社 代表取締役社長 前田 豊成
本作品に採用した「龍郷柄」は、一匹の金ハブが月の光で背模様をキラキラと輝かせながら、青々としたソテツの葉に乗り移ろうとした、その一瞬の神秘的な美しさを図案化したもの、と言い伝えられています。今ではあまり使われていない、大島紬本来の紡ぎ法である一元絣を用いて、この作品は織られています。

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