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EIZO株式会社が超低消費電力AI推論アクセラレータIP「Efficiera」の共同性能評価を完了

(2021/2/4)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:LeapMind株式会社

EIZO株式会社が超低消費電力AI推論アクセラレータIP「Efficiera」の共同性能評価を完了

~ エッジAIシステム構築に向けて、EIZOの視認性向上システムでのEfficieraの共同性能評価を完了 ~

エッジAIのスタンダードを創るLeapMind株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:松田 総一、読み方:リープマインド、以下LeapMind)とEIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆、以下EIZO)は、EIZOが2020年8月25日に発売した視認性向上システム「DuraVision EVS1VX」に、LeapMindの超低消費電力AI推論アクセラレータIP「Efficiera(読み方:エフィシエラ)」を実装し、エッジAIシステムの構築に向けた共同性能評価を完了いたしました。両社は今後も「Efficiera」を活用した共同開発・評価を推進することで、映像機器へのエッジAI機能搭載を実現し、社会課題の解決を目指してまいります。




■共同性能評価の概要
EIZOはLeapMindの独自技術「極小量子化技術」を実製品化した超低消費電力AI推論アクセラレータIP「Efficiera」を活用することで、EIZOの視認性向上システム「DuraVision EVS1VX」に解析機能を付与したエッジAIシステムを構築できると考え、今回の共同性能評価に至りました。
「Efficiera」の特長の1つである省面積を活かすことで、既製品DuraVision EVS1VXのハードウェアに追加・変更することなく実装済みのFPGAの空き領域を活用してディープラーニングの機能を実現することができるため、全体のシステムコストを低く抑えられる点に優位性があります。今回の共同性能評価を通じて、EIZOは実用的な性能を出せるという点を合わせて確認し、「Efficiera」の有用性を評価しました。

今回の共同性能評価では、物体検出モデルの検証を完了しており、随時追加される新規モデルの検証を進めてまいります。LeapMindとEIZOは、「Efficiera」を用いた共同開発・評価を推進し、エッジAIシステムの実用化を目指してまいります。

■EIZO株式会社よりコメント
EIZOは「映像」に関わる課題解決型企業として、社会やお客様の抱える課題を「映像を使って解決」することに努めています。昨今の多様化・複雑化する課題に対しても柔軟な提案ができるよう「高品質・高機能な映像機器への“解析機能”付与」を早期に実現する有力な技術の一つとして、今回、2020年8月25日に発売した視認性向上システム「DuraVision EVS1VX」にEfficieraを実装した性能評価をLeapMindと共同で行いました。

性能評価においては、

FPGAにおけるリソース使用率
FPGAにおける推論処理速度
物体検出の精度
物体検出モデルの汎化性

の4つの評価を行い、結果、Efficieraの特色とその有用性を確かめることができました。
データセットの枚数やチューニングの仕方をはじめとしたLeapMindの知見を活かした技術サポートに、よりスピード感をもって開発・評価を進めることができ、短期間で満足のいく精度結果を得ることができました。
今後はこの技術を社会課題の解決に活かすための実証実験を通して、さらなる精度向上に取り組んでまいります。

■LeapMind株式会社よりコメント
EIZOにはEfficiera製品化以前から弊社技術にご注目していただいており、今回製品化のタイミングでご評価いただくことができました。弊社としては、このご評価によってEfficieraが目指している以下の項目が確認できたと考えております。

既存FPGAの空き領域にEfficieraを実装することで、追加BoMコストなしにディープラーニング推論機能を追加できること
リファレンス環境以外の実FPGAデザインへの回路インテグレーションができ、物体検出モデルを含めて性能が発揮できること
ファインチューニングツールによって、Efficieraに最適化されたカスタム物体検出モデルがコーディングなしに開発できること

評価の中でいただいたフィードバックはEfficiera製品に早期に反映し、よりよい製品とサービスが提供できるよう改良を続けてまいります。今後もEIZOとの取り組みを継続していくことで、Efficieraを活用したエッジAIシステムの実用化を加速してまいります。

■EIZO「DuraVision EVS1VX」について
「DuraVision EVS1VX」は、映像から補正すべき情報を割り出し、認識しやすいように視認性向上処理を行い、接続したモニターにリアルタイムに表示することができます。目視で異常を発見しやすくなり、AIでの異常検知精度も向上するため、防犯や確実な不良検知、また、安全な設備維持などの効果を見込め、作業者のスキルに依存しない安定した運用が可能になります。
製品公式サイトURL:https://www.eizo.co.jp/products/id/evs1vx/


■LeapMind「Efficiera」について
「Efficiera」とは、FPGAデバイス上もしくはASIC/ASSPデバイス上の回路として動作する、CNNの推論演算処理に特化した超低消費電力AI推論アクセラレータIPです。量子化ビット数を1~2ビットまで最小化する「極小量子化」技術によって、推論処理の大部分を占めるコンボリューションの電力効率と面積効率を最大化するため、最先端の半導体製造プロセスや特別なセルライブラリを使用する必要がありません。

本製品を利用することで、家電製品などの民生機器、建設機械などの産業機器、監視カメラ、放送機器をはじめ、従来は技術的に困難であった電力とコスト、放熱に制約のある小型機械やロボットなど、様々なエッジデバイスへディープラーニング機能を組み込むことができます。
製品公式サイトURL:https://leapmind.io/business/ip/

■EIZO株式会社について
EIZO株式会社(本社:石川県白山市)は1968年の創業以来一貫して「映像」にこだわり、モニターなど高品質・高機能の映像機器を開発・生産・販売するメーカーで、様々な分野に広くソリューションを提供しており、世界17社のグループ会社及び20社の販売代理店を通じて、90を超える国と地域に製品・サービスを展開しています。EIZOは「撮影」「記録」「配信」「表示」を包括したトータルソリューションを提供する存在として、お客様の「映像」に関わる課題解決に寄与してまいります。

■LeapMind株式会社について
「機械学習を使った新たなデバイスを、あまねく世に広める」を企業理念に2012年創業しました。累計調達額は49.9億円に達しています。ディープラーニングをコンパクト化する極小量子化技術に強みを持ち、自動車産業など製造業中心に150社を超える実績を保有しています。ソフトウェアとハードウェア両面の開発ノウハウを元に、半導体IPも開発しています。

本社:〒150-0044 東京都渋谷区円山町28-1 渋谷道玄坂スカイビル 5F(受付:3F)
代表者:代表取締役CEO 松田 総一
設立:2012年12月
URL:https://leapmind.io

* EIZO、DuraVisionはEIZO株式会社の登録商標です。その他、文中の製品名は、LeapMind株式会社の商標または登録商標です。

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※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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