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(2021/3/1)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:NTTビズリンク
~ 酪農生産性向上および知見・スキル承継に向けて ~
かながわ酪農業協同組合
東日本電信電話株式会社 神奈川事業部
エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
かながわ酪農業協同組合(代表理事組合長 長谷川行夫)と東日本電信電話株式会社神奈川事業部(神奈川事業部長:中西裕信、以下「NTT東日本」)、エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(代表取締役社長:松尾隆一、以下「NTTビズリンク」)は、かながわ酪農業協同組合員の農場において、酪農生産性向上および知見・スキル承継にむけて、IoTカメラを通した牛の映像データ(行動動画像など)から疾病等を早期検知するシステムのサービス化に向けた実証実験を行います。
1.実験の背景と目的
神奈川県における酪農業は、一大消費地である首都圏に近接していることもあり、牛乳生産量が北海道に次ぐ全国第二位(農林水産省「作物統計」(2019年))を誇る位置づけである一方、酪農に携わる人口は年々減少・高齢化し、労働環境は過酷化しており、加えて生産性の向上、後継者育成等の経営課題も多数抱えております。
これら課題を解決する手段のひとつとして、ICTの活用が期待されている中、NTT東日本では2020年5月以降、かながわ酪農業協同組合員の農場へ遠隔で牛を見守るためのIoTカメラを導入し、見回り回数削減・省力化を実現してきました。
この度、そのIoTカメラで録画した映像データを活用して牛の行動をAI分析することにより、牛の健康状態等を検知する仕組みをテスト導入し、その有用性を検証します。
本実証実験を通じて、牛の健康状態を時間や場所を問わず、酪農経験が少ない方でも把握できる環境をつくることで、酪農業界における働き方改革の実現及び効率的な飼養管理による生産性の向上、後継者育成をめざしてまいります。
2.実施概要
かながわ酪農業協同組合員の農場に設置されたIoTカメラを用いて牛の行動を録画し映像データ化して、AI分析を用いて牛の行動から疾病等の早期検知を行うAI推論技術の検証を行います。
具体的には、収集された動画像データについて、かながわ酪農業協同組合の協力のもとアノテーション※1を実施しながらAIに学習させることで、酪農経験者を介することなく牛の健康状態を把握し、疾病等の早期検知する精度を高めることをめざします。
※1 データ処理(収集データの分類や定義づけ、データベース化など)
NTT東日本では、安定かつ精度の高いシステムを、市場価格に比べて安価に提供できるよう、本実証実験を通じて得たデータをもとに検証してまいります。
<実施概要イメージ>
<IoTカメラ録画画像イメージ>
(1)実施期間
2021年2月25日 ~ 2022年2月24日 (予定)
(2)各社の役割
・かながわ酪農業協同組合
◆実験フィールドの提供<IoTカメラ導入している組合員農場 5箇所>
-組合員(酪農家)の課題提供
-技術検証の利活用シーンを提供
-技術検証の成果を組合員へ情報提供
・NTT東日本
◆課題解決するICT技術へのサポート
- IoT機器導入支援、サポート
-酪農業向けICTのニーズへの対応
-生産性向上・省力化に向けたICT検討
・NTTビズリンク
◆動画像解析によるICTの技術開発
-映像データの蓄積、解析
-発情、疾病、分娩AI検知技術の検証
-技術検証データの公表
3.今後の展開
今回の実施期間で、映像データのAI分析による疾病等検知の有用性検証し、実際の運用における課題の抽出と解決に向けた取り組みを検討してまいります。
また同時に、幅広くお客様に導入していただけるような安価なコストでの提供実現についても検討してまいります。
4.本施策に関するお問い合わせ先
NTT東日本 神奈川事業部 地域ICT化推進部 平下、川畑、後藤、土屋
Mail:ict-kanagawa-ml@east.ntt.co.jp
NTTビズリンク ビジネスソリューション本部セールスエンジニアリング部 矢部、今井
Mail:dairy-ai@nttbiz.com
かながわ酪農業協同組合 購買課
TEL:0463-59-5252
【本件に関する報道機関からのお問い合わせ】
NTT東日本 神奈川事業部 企画部 広報担当
水谷、金石、矢島
TEL:045-226-6123
Email:kanagawa-kouhou-ml@east.ntt.co.jp
【参考】実験フィールド協力していただける組合員農場
1.長谷川牧場(住所:神奈川県茅ケ崎市)
茅ヶ崎で3代続く牧場です。県内・全国の酪農家へ情報発信基盤となれるように優れた牛の改良に取り組み、地域の方々に牛乳の素晴らしさと信頼性を作り上げています。
2.グッドリバー牧場(住所:神奈川県相模原市)
相模原市内で営むグッドリバー牧場は、1974年北海道の牧場がハーゲン血統を導入以降、平成18年から現在当牧場で育てているグッドリバーHHダンデイハーゲンで日本初の8代連続のエクセレントを受賞しました。また、主幹ファミリー「ローヤル」のリステル・シーバーが都府県最高の5Eを達成しました。最高品質のミルク生産だけでなく、体型にも常にこだわりを持って育てています。
3.相澤良牧場(住所:横浜市瀬谷区)
横浜市瀬谷区で60年以上続く牧場です。併設されたオーガスタミルクファームでは元気で健康な牛たちから絞った牛乳やソフトジェラートなどを販売しています。
4.中島牧場(住所:神奈川県愛川町)
愛川町の山と山に挟まれた中津川と澄んだ空気の中、夫婦二人で一頭一頭を強く健やかに育てて美味しいミルクを生産している牧場です。
5.曽我牧場(住所:神奈川県平塚市)
平塚南金目の丘の上に建ち、暑熱対策を考えた西日が当たらない牛舎で強くて健康な牛を育てている牧場です。
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