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(2022/9/27)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:ブラッククローキャピタル合同会社
BlackCrow Capital合同会社(代表:菅原 康之、本社:東京都渋谷区)は、同社が運営するBlackCrow Capital 1号投資事業有限責任組合(以下、ブラッククローキャピタル1号ファンド)より、AI画像解析技術による事故検知・防止サービス「Voxela VCare」開発するVoxela社に出資したことをお知らせ致します。今回のVoxela社への出資により、「Voxela VCare 」の早期普及を助け、超高齢化時代の介護事業所の生産性向上を図ると共に、加齢等により活動に不自由が生じてもプライバシーを保ちつつ、すべての人が自分らしく生活し続けられる社会の実現をサポートして参ります。
日本および介護市場・業界を取り巻く課題
1) 介護事業者における転倒事故の割合は44~67%と事故の中で最も多い
介護サービス事業者は、利用者に対するサービスの提供により生じた事故を市町村(保険者)に報告することが義務づけられていますが、福岡市、江東区、みやま市などのいくつかの自治体はその件数を集計しwebsite等で公開しています(※3、※4、※5)。その集計によると、自治体によらず事故種別として最も多いのは「転倒」であり、その割合は44~67%に及びます。
(上図:みやま市 「介護サービス事業者における事故報告(集計・分析結果)について」(令和2年度)、下図:※3.福岡市 「介護サービス事業所 事故報告統計(令和3年度)より、それぞれ引用)
2) 進む高齢化(高齢化率28.9%)と要介護者人口の増加(686.6万人・10.7%)
令和4年版高齢社会白書によれば、我が国の総人口は1億2,550万人、65歳以上人口は3,621万人、総人口に占める65歳以上人口の割合である高齢化率は28.9%となっています(令和3年10月1日現在)。さらに、「介護保険事業状況報告の概要(令和3年6月暫定版)」によると、要介護(要支援)認定者数は、686.6万人ですので、65歳以上人口の10.7%が介護の必要な人となっていくことになり、この人数は年々増加しています。(※1)
(上グラフ:内閣府「令和3年版高齢社会白書」より引用)
3)要介護者人口と支援要介護(支援)認定者数には大きなギャップがあり、常に支援者が不足している:
加齢が進むことで、介護が必要な高齢者は年間10万人以上増加しているのに対して、それを支援する支援要介護(支援)認定者数は101.6万人(入所系)と常に不足している状態です(※1)。
(上グラフ:内閣府「令和3年版高齢社会白書」より引用)
4)人件費率の高い(64.5%)介護事業者の収益モデル
介護事業所の経営において、収入に対する人件費の割合(人件費率)は64.5%と非常に高く、他の業界事業の収益と比較してもサービスを提供する人件費や労働生産性のコントロールが経営上とても重要なファクターとなっています。(※6)
以上の介護市場・業界を取り巻く状況から、当社は、介護サービスの質をさらに向上させ効率化をしていくためにはVoxela社が開発・提供しているAI画像解析技術による事故検知・防止サービス「Voxela VCare」は必要不可欠なサービスになると考えております。
参考文献:
※1.内閣府「令和3年版高齢社会白書」
※2.厚生労働省「介護保険事業状況報告の概要」(令和3年6月暫定版)
※3.福岡市 「介護サービス事業所 事故報告統計(令和3年度)
※4.江東区 「介護保険事業者における事故報告 集計・分析結果」(令和3年度)
※5.みやま市 「介護サービス事業者における事故報告(集計・分析結果)について」(令和2年度)
※6.厚生労働省「令和2年度介護事業経営実態調査結果の概要」(令和2年度)
【本出資について】 担当キャピタリスト/代表パートナー 菅原 康之
世界で最も高齢化が進んでいる日本にとって、労働人口の減少に対する課題解決は極めて重要なテーマです。今後の日本の国力を維持していくためには、年々増加する要介護者支援についてサービスの質を担保しつつ、労働生産性を向上させていき、介護サービス事業を収益化する事業にしていき、日本の労働人口を特定産業に偏らせず最適に配置することはとても重要な課題と言えます。そのようなマクロ環境において、介護業界の労働生産性向上は最重要な解決すべき課題とも読み取れます。Voxela社CEOの遠藤氏は、米国シリコンバレーにてエッジコンピューティングスタートアップ「FogHorn」を創業し、昨年イグジットを果たし、社会課題を解決するために再度Voxela社を創業したシリアルアントレプレナーです。
現状の日本の投資環境では、Voxela社のような社会課題の解決のための事業に対して大きな資金が集まりにくい状況にあり、今回出資はそのような社会課題解決に人生をかけるVoxela社を資本政策面にサポートするための出資という意味合いがあります。
さらに、再度Voxela社が解決しようとしている介護事業のITによる生産性向上はブラッククローキャピタルのファンド投資テーマである「労働人口減少と高齢化の課題解決」と合致しています。我々、ブラッククローキャピタルは、高齢化社会日本において介護事業の労働生産性問題を解決しシニアマーケットにおいて新しい事業を創出するVoxela社の事業成長にコミットしていきます。
Voxela, Inc.について
(Voxela, Inc. のwebsite)
(Voxela, Inc. Founder・CEOの遠藤雄太氏)
Voxela, Inc. 会社概要
・ 会社名 :Voxela, Inc.
・ 設立 :2022年2月2日
・ Founder・CEO :遠藤雄太
・ 本社 :San Francisco Bay Area, California
・ 主な事業内容:AI画像解析技術による事故検知・防止サービス「Voxela VCare」開発
・ ウェブサイト:https://www.voxela.ai/ja
・ 弊社投資テーマとの関連性:介護業界の労働生産性向上は日本国内の労働人口の適正配置に大きく影響する要因であり、その対策は急務であると考える。「Voxela VCare」はそのような介護事業所の労働生産性向上ソリューションであり「Aging Tech」として、大きな高齢化課題として発生する介護事業所の労働生産性の解決に寄与すると評価。
BlackCrow Capital(ブラッククローキャピタル)の概要
ブラッククローキャピタルは、「労働人口減少と高齢化」という日本が抱える大きな社会課題をスタットアップのイノベーションによって解決を図る「インパクトフル」ファンドです。日本の社会課題解決のために、LP投資家を含めあらゆるステークホルダーと協力しながら、投資先の成長を支援して参ります。
□ ファンド名称 :BlackCrow Capital 1号投資事業有限責任組合
□ 投資ステージ :シード・アーリー
□ 投資テーマ :労働人口減少および高齢化の解決に寄与する事業
□ GP法人商号 :BlackCrow Capital合同会社(ブラッククローキャピタル)
□ 設立日 :2019年3月15日
□ 本社所在地 :東京都港区高輪2-21-42 TokyoYard Bid. 6F
□ 代表パートナー:菅原 康之
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