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(2017/12/5)
カテゴリ:調査レポート
リリース発行企業:特定非営利活動法人 世界遺産アカデミー
学生は華やかな“インスタ映え” 「大人」は“テーマ性”を求める結果に
世界遺産検定を主催するNPO法人 世界遺産アカデミー(所在地:東京都千代田区)は、「第28回世界遺産検定」(2017年7月9日、全国24都市で開催)の公開会場受検者7,314名に行ったアンケート「卒業旅行で行きたい世界遺産」と、「『大人』の修学旅行(*1)で行きたい世界遺産」の結果を発表しました。
※特設ページでは、ランキング結果を世界遺産アカデミー研究員のコメントと共に紹介しています。
http://www.sekaken.jp/ranking/
◆学生の注目は“インスタ映え”!?
学生3,265名を対象にした「卒業旅行で行きたい世界遺産」のランキングでは、1位にフランスの「モン・サン・ミシェルとその湾」、2位にはイタリアの「ヴェネツィアとその潟」、3位にフランスの「パリのセーヌ河岸」という華やかな遺産が上位を占めました。トップ10のうち6割がヨーロッパの文化遺産となりました。
受検者からは「写真映えしそう」(「モン・サン・ミシェルとその湾」/大学生 3級)、「聖堂などの前で写真を撮りたい」(「パリのセーヌ河岸」/高校生 2級)といった声が数多く上がっています。この結果を受け、世界遺産アカデミー主任研究員・宮澤光は「“インスタ映え”を重視する若い人の傾向がこのアンケートでも見られる」と分析しています。
◆“学びのテーマ性”と“実現性”を重視!?
学生以外の受検者2,685名を対象にした「『大人』の修学旅行で行きたい世界遺産」のランキングでは、5位と10位に「アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)」(ポーランド)と、「広島平和記念碑(原爆ドーム)」(日本)といった「負の世界遺産」(*2)がランクインしました。
宮澤研究員は「学生のランキングと比較し、華やかさよりも学びのテーマ性を重視しているのではないか」と分析しています。また、トップ10の半数が日本の世界遺産となっており、より現実的に旅行先をイメージしていることが読み取れます。
*1 単なる「観光旅行」ではなく、旅を楽しみながら旅先で多くを学び人生を豊かにする旅行を、「『大人』の修学旅行」と定義。
*2 近現代に起こった戦争や人種差別など人類が犯した過ちにまつわる世界遺産。
■ 世界遺産検定とは
世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産についての知識・理解を深め、学んだ内容を社会へ還元することを目指した検定です。世界遺産への理解・習熟度を基礎から専門分野にいたるまで、幅広く総合的に測ります。2006年にスタートして以来、約16万人が受検し、8万人以上が認定されました。受検料の一部は、ユネスコ「世界遺産基金」に寄付され、世界遺産の保護や保全等に活かされています。
■ 世界遺産検定公式ホームページ
http://www.sekaken.jp
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