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(2023/5/16)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:MiYO ORGAINC
~日産自動車の児童向け環境教育「日産わくわくエコスクール」のモデルカーを、エコキャップを活用した再生材で製造、持続可能な仕組みづくりで、地域の障がい者雇用創出にも貢献~
伊那市(長野県伊那市、市長:白鳥 孝)と社会福祉法人 伊那市社会福祉協議会(長野県伊那市、会長 篠田貞行)、株式会社ミヨオーガニック(本社:愛知県名古屋市、代表:山本美代、以下「ミヨオーガニック」)、有限会社スワニー(本社:長野県伊那市、代表:橋爪良博、以下「スワニー」)、株式会社ノエックス(本社:茨城県つくば市、代表:山田祐 輝、以下「ノエックス」)、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠、以下「日産」)の6者は16日より、ペットボトルのキャップ(エコキャップ)を回収しアップサイクルする取り組み『NISSANエコ キャップ アップサイクル プロジェクトin 伊那』を開始いたしました。
地球環境や生態系に深刻な影響を及ぼしているプラスチックごみの削減と再利用へのチャレンジとして、これまでプラスチックを使用していた子ども向けの学習教材を再生プラスチック製のキットに生まれ変わらせ、環境教育に活用していきます。この取り組みでは地域循環型の持続可能な“モノづくり”の仕組み、「アップサイクリング・ワークスペース™ (UCWS)※」を始動させたメンバーの協力を得て、自治体や社会福祉協議会など、官民が密に連携し、子どもたちが回収したエコキャップを使ったモデルカーを制作、アップサイクルの過程で問題となる、リサイクル原料を使用する際のコストや製品品質などの様々な課題を解決しながら、教育までを行う循環型の仕組みを構築して参ります。
具体的には、本活動の中心となる伊那市の小学校等に回収ボックスを設置し、再生材料となるエコキャップを児童等から収集、同市内の社会福祉協議会にて、洗浄や色分けなどの作業を行ったのち、粉砕により再生材料(粉砕ペレット)に仕上げます。そして、この再生材料と最新のデジタル技術を駆使して、日産が児童向けに提供する環境教育コンテンツ「日産わくわくエコスクール」で使用するモデルカーをMade in Japanで制作するとともに、この生まれ変わったアップサイクル版モデルカー(10月頃完成予定)を使用する「わくわくエコスクール特別版」を、エコキャップ収集に協力いただいた小学校や児童向けにスクールを開催いたします。 自らモノづくりのプロセスに参画することで、より環境問題を身近に、かつ自分事化できる、伊那市発の新しい地産地消型の環境教育コンテンツとして、今後、全国各地にも展開できる仕組みづくりを目指します。
社会福祉協議会での色分け作業の様子 粉砕したエコキャップと色見本
【プロジェクトの背景】
日産は社会貢献活動のひとつとして、将来を担う子どもたちに身近なクルマを通して環境問題について考えてもらう環境教育「日産わくわくエコスクール」を行っています。2008年から活動を開始しているこのスクールは、これまでに国内で12万人以上の児童に受講いただきました。従来のモデルカーには、プラスチック材が使われていますが、昨今の環境問題や地域課題の解決に向け、再生プラスチック材を活用する、「循環型の仕組み」を造りたいという想いから、サステイナブルブランドを展開するミヨオーガニックと連携し、製造にあたっては、伊那市で最新デジタル技術を活用し製品設計・試作・量産を行うスワニー、電気機器の開発設計・製造を行うノエックスと協力し、4社による共同プロジェクトを行うことになりました。その後、この想いに共感いただき、また、CO2削減やSDGsの取り組みを力強く推進する伊那市や伊那市社会福祉協議会の皆さまも参画し、今日に至りました。
※「アップサイクリング・ワークスペース™(UCWS)」
有限会社スワニーが提唱・推進している地域循環型[UH1] の持続可能な“モノづくり”の仕組み。地元の企業と社会福祉協議会などが手を取ることで実現。
【本プロジェクトに参加する団体の想い】
伊那市
伊那市は2016年に「伊那から減らそうCO2!!~伊那市二酸化炭素排出抑制計画~」を策定し、一般家庭及び公共施設におけるCO2抑制目標値を2025年までに53%とし、2022年実績で35%抑制となっています。これらの地域の産業界や市民総参加で取り組む活動等をふまえて、2021年度にはSDGs未来都市に選定されています。今回のプロジェクトは、市内外の異業種連携や障がいを持った方の働く場の創出、そして子どもたちの環境やモノづくりなどの学びにもつながる新たなチャレンジであり、伊那市からこのような輪がさらに広がっていくことを願います。
社会福祉法人 伊那市社会福祉協議会
伊那市社会福祉協議会が経営する障がい者就労支援施設には「ゆめわーく」「輪っこはうす・コスモスの家」「さくらの家」の3事業所があり、自主製品の制作販売、地元企業からの受注作業、また企業等へ出向いて行う施設外就労にも力を入れ、3事業所がタッグを組んで障害のある利用者一人ひとりの自立に向けた支援と、利用者が作業等により得る工賃の向上に取り組んでいます。プロジェクトメンバーや地域の様々な関係者の皆さんとの「新しいつながりを、新しいチャンスに結び付けたい!」と、利用者も職員も力いっぱい頑張っています。
日産自動車株式会社
日産自動車は、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決により、社会変革を行っていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進しています。EVの普及によるゼロ・エミッション社会の実現を通じ、人とクルマと自然が共生し、住む人がワクワクするまちづくりによる地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業の皆さまと共に活動しています。今回の取り組みでは子どもたちが環境問題をより身近に感じるだけではなく、このモデルカーにかかわるすべての人がより豊かで持続可能な未来にむけて新しい一歩を踏み出せるきっかけなればと考えています。
株式会社ミヨオーガニック
環境に配慮したライフスタイルを実現するサステイナブルブランド「MiYO ORGANIC」を展開。自社開発した竹歯ブラシや歯磨きペーパー、竹綿棒、竹ヘアコームなどを通して、「美しい地球を次の世代に」をテーマに社会課題に取り組んでいます。これまでに140万本の竹歯ブラシを販売し、14t以上のプラ削減をおこなってきました。今回の取り組みをきっかけに、使い終わった資源に新たな価値を生み出し、アップサイクルを実現できる仕組みを作っていきたいと思います。
有限会社スワニー
1970年に弱電・電子機器の製造業として設立、2010年に製品設計会社として事業転換。最新のデジタル技術を駆使し、製品設計、試作、量産化を一貫してサポートする企業として数多くの実績を上げ、事業を急速に拡大。その他、行政と連携し完全地産の製造業ご当地お土産プロジェクトや商店街の空きスペースを活用した内職ワークスペースなどの事づくりプロジェクトの発案・主導も行っています。スワニーは、今回のミニカーをきっかけにプロダクト開発におけるリサイクル材の活用など、新しいカタチや取り組みなど、サステナブルなものづくりがより身近になることを願っています。
株式会社 ノエックス
IoT系の小型電気製品のOEM、ODMを中心として製造するメーカー、開発、設計、製造、製造装置製造、現場設置工事までを担う事ができます。電気自動車(EV)用充電器の開発製造やEV車両メーカー様向けの通信ユニットの開発製造も手掛けている。今回の取り組みにより電気製品の筐体にリサイクル素材や梱包材を工夫することで持続可能なモノづくりができるきっかけになればよいと考えているまた、単なるリサイクルのカーボンニュートラルだけではなく、選別工程や組み立て工程の工夫で誰一人取り残さない未来をつくる仕組みを作ることができればすばらしいと考えています。
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