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新しいデジタイザカードは4.7GHz信号の取得と分析を実現します

(2023/9/13)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:Spectrum Instrumentation GmbH

新しいデジタイザカードは4.7GHz信号の取得と分析を実現します

スペクトラム社の新しいフラグシップモデルは、10GS/sサンプリングレート、12ビット分解能、4.7GHz帯域幅、12.8GB/sデータストリーミング速度を合わせ持ちます。

デジタイザなど計測機器のメーカであるスペクトラム・インスツルメンテ-ション社(本社ドイツ・グロースハンスドルフ /以下、スペクトラム社)は、フラグシップモデルである高速PCIeデジタイザM5iシリーズに、−3dB減衰で最大4.7GHz、−5dB減衰でも5GHzという超広帯域幅を持つ2種類の新しいモデルを追加しました。新しいモデルは、シングルチャネルのM5i.3360と、デュアルチャネルのM5i.3367です。各カードはともに、12ビット垂直分解能で最大10GS/sのサンプリングを実現でき、特にGHz帯の信号を正確に取得・解析できるよう設計されています。広帯域幅に高速サンプリング性能を組み合わせたことにより、DCからナイキストリミット(サンプリング周波数の1/2、最大5GHz)までの任意の信号の周波数成分を解析することができ、非常に高速な信号を扱うレーザーシステム、半導体テスト、分光分析、反射率測定、その他さまざまな高周波アプリケーションに最適です。



スペクトラム社の新主力モデル:サンプリングレート10GS/s、分解能12ビット。最大帯域幅は3GHzから4.7GHzに拡大。

スペクトラム社の最高技術責任者Oliver Roviniは次のように述べています。
「4.75GHzという、これらの新しいデジタイザカードは、当社製品のこれまでで最高の帯域幅を提供します。帯域幅が広いほど、高い周波数での信号減衰が少なくなります。また、それにより、より高速なバルスやエッジ速度の検出・計測も可能になります。そのため、帯域幅は、高周波電子信号の計測や特性評価を行うエンジニアや科学者にとって、非常に重要な要素となります。現在、12ビットのA-D変換テクノロジーを基礎とするスペクトラム社のフラグシップデジタイザには、サンプリングレートが3.2GS/sから10GS/s、帯域幅が1GHzから4.7GHzの7種類のモデルがあります。この豊富な選択肢の中から、お客様固有の要件に完全に適した性能レベルの製品をお選びいただくことができます」

オンボードメモリおよび市場をリードするストリーミング速度


多様な入力信号を処理するために 、信号取得性能は、プログラム可能な±200mV~±2.5Vのフルスケールレンジや入力オフセット電圧など、柔軟性の高いフロントエンド回路によって強化されています。取得した信号データは、4GB(2GSamples)の大容量オンボードメモリ(オプションで16GB(8GSamples)に拡張可)に保存され、PCIeバス経由で可能な限り高速でPCに転送されます。M5iシリーズのデジタイザカードは、いずれも16レーンのPCIe Gen3テクノロジーを採用しており、12.8GB/sという驚異的なスピードで取得データのストリーミング処理を行えます。オンボードメモリは、従来型オシロスコープと同様に機能するリングバッファとしても、データを連続的にストリーミングするためのFIFOバッファとしても使用できます。また、データはPCメモリに転送して保存、或いは個別にカスタマイズした信号処理や解析を行うために、CPUやCUDAベースのGPUに直接転送することも可能です。

レコーディングモードとトリガモード


信号の取得には、シングルショットレコーディングとマルチ波形レコーディングの2つのモードが使用できます。マルチ波形レコーディングモードでは、非常に高いトリガレートであっても多数のイベントを捕捉できます。タイムスタンプ機能を含む従来のエッジトリガには、捕捉が非常に困難なイベントを捉えるのに役立つ、いくつかの洗練されたトリガモードが加えられ強化されています。これには、Window、Re-Arm、Delay、Softwareなどのトリガモードが含まれていますが、同様にカードの入力信号(チャネル、トリガ、デジタルライン)を使用してBoolean logicに基づいた特定のトリガ条件を設定する機能も備わっています。

ドライバとソフトウェア


自動テストシステムに最適なこれらのデジタイザカードには、WindowsもしくはLinuxのオペレーティングシステムを搭載したPCで使用するために必要なツールがすべて付属されています。ソフトウェア開発キット(SDK)を用いることで、C、C++、C#、Delphi、VB.NET、J#、Python、Julia、Java、LabVIEW、MATLABなど、現在最も普及している言語でカードをプログラムすることが可能です。SDKには必要なドライバライブラリがすべて含まれており、プログラミング例も豊富に提供されています。また、スペクトラム社では、自身でプログラムコードを作成することを負担に感じるユーザーのために「SBench 6 Professional」を提供しています。SBench 6は、データを表示、解析、保存、文書化する機能を備えた、完全なカード制御を可能にする高性能な計測用GUIです。周波数領域解析のためのFFT(高速フーリエ変換)や、タイミング計測の精度を高めるデータ補間といった処理技術も備えています。

5年保証


この新しいM5i.3360-x16およびM5i.3367-x16カードは、5年間の製品保証付きです。この保証には、製品寿命期間中に提供される、スペクトラム社エンジニアチームのダイレクトサポートとソフトウェア/ファームウェアの無料アップデートが含まれます。現在、すべてのデジタイザカードが購入可能です。お届けには受注から4~6週間ほどかかります。

詳細はスペクトラム社ウェブサイト(https://www.spectrum-instrumentation.com)をご覧ください。

YoutubeでM5iシリーズの紹介動画をご覧いただけます: https://youtu.be/nLJJdqg26P4


スペクトラム・インスツルメンテーション社(Spectrum Instrumentation)について
1989年に創業したスペクトラム社(CEO 兼 創業者Gisela Hassler)は、モジュラー設計を利用することでデジタイザ製品および波形発生器製品をPCカード(PCIeおよびPXIe)やスタンドアローンのEthernetユニット(LXI)として幅広く生み出しています。スペクトラム社は30年間に、トップブランドの業界リーダーやほとんどすべての一流大学を含む、世界中のお客様に製品をご利用いただいています。当社はドイツのハンブルク近郊に本社を構えており、5年保証と設計エンジニアやローカルパートナーによる優れたサポートを提供しております。スペクトラム社の詳細については、www.spectrum-instrumentation.comをご確認ください。

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