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(2023/9/16)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:株式会社JVCケンウッド
自動車・バイク向けの技術・ノウハウにより、コストを抑えて手軽な設置を実現し、船舶の安全な運航への貢献を目指す
株式会社JVCケンウッドは、Marindows株式会社(東京都中央区、CEO:末次 康将 以下「Marindows」)と共同で、東京都観光汽船株式会社(東京都台東区、代表取締役:守谷慎一郎 以下「東京都観光汽船」)が運行する水上バス「エメラルダス」において、通信型ドライブレコーダーを活用した船舶の安全な運航を目指す実証実験を実施しました。
本実証実験では、自動車・バイク向けの技術・ノウハウにより、コストを抑えて手軽な設置を実現した通信型ドライブレコーダーを使用。「エメラルダス」の操舵室に2台のカメラを設置して、前方を180°以上の広角で撮影し、本機を船舶の運航に活用できることを確認しました。
当社は今後、価格面・設置面のメリットを訴求し、大型船から小型船まで幅広い船舶における安全な運航に貢献する新たなテレマティクスソリューションとして展開していきます。
<実証実験の背景と目的>
当社は、長年培ってきた映像・光学技術と車載技術の融合により、ドライブレコーダーには欠かせない高機能・高信頼性・高画質録画を実現し、自動車保険やライドシェア、トラック運送業界など、さまざまな分野との連携により、個人/企業向けに通信型ドライブレコーダーを核とするテレマティクスソリューションの提供を推進しています。
近年、国土交通省が小型の遊覧船などを対象にドライブレコーダーの設置を義務づける方針を固める※1など、自動車だけでなくさまざまな乗り物(モビリティ)においても万が一のために映像を記録する気運が高まっています。一方、従来の船舶用として市場展開されている記録カメラは高額なものが多く、導入しやすい製品が求められていました。そうした状況を受け当社は、風雨や塵・埃などにさらされる環境下での使用に対応できる防塵・防水仕様※2の通信型ドライブレコーダー(モビリティカメラ、2023年1月18日報道発表)を船舶向けにカスタマイズ。テクノロジーで海事産業の課題解決と発展に取り組むMarindowsと協働し、海外からの観光客など利用者が急増し、より一層の安全な洋上運行の実現を目指す東京都観光汽船の協力のもと、同社の水上バス「エメラルダス」にて、実証実験を実施することとなりました。
※1:国土交通省 知床遊覧船事故対策検討委員会 旅客船の総合的な安全・安心対策(令和4年12月22日)
https://www.mlit.go.jp/maritime/content/001580159.pdf
※2:JIS防塵保護等級6級・防水保護等級7級(IP67)相当
<実証実験の内容と今後の取り組み>
本実証実験では、自動車・バイク向けの技術・ノウハウによりコストを抑え、手軽に取り付けできる、当社製の防塵・防水仕様※2の通信型ドライブレコーダーを船舶向けにカスタマイズして使用しました。操舵室に2台のカメラを取り付け、180度以上の広い画角で前方の映像を撮影して、船舶特有の運行時の撮影や位置情報などのデータ取得、各種機能の動作などを検証。船舶でも運用可能であることを確認できました。
今後は、結果を分析して実用化を目指すとともに、ドライブレコーダーとしての機能だけではなく、洋上運行特有のソリューションの開発に向けた検討を予定しています。当社は、価格面や設置面での導入障壁を抑えることで、大型船から小型船まで幅広い船舶で安全な洋上運行への貢献を目指し、通信型ドライブレコーダーの普及を進め、新たなテレマティクスソリューションとして展開していきます。
<実証実験の概要>
・実験期間:2023年7月26日から8月31日まで
・対象船舶:東京都観光汽船 水上バス「エメラルダス」
(乗船人数:約100名)
https://www.suijobus.co.jp/ship/emeraldas/
・対象航路:浅草~お台場海浜公園間
・検証事項:・船舶特有の運行時の映像録画
(波、船のすれ違い、橋げた近くでの運行など)
・データ取得(位置情報など)
・各種機能の動作 など
<防塵・防水仕様※2の通信型ドライブレコーダー(モビリティカメラ)の概要>
防塵・防水仕様※2の通信型ドライブレコーダー(モビリティカメラ)は、バイクや自転車などの二輪をはじめ、船舶や電車、建設機械の外面への設置など、風雨や塵・埃などにさらされる環境下での使用に対応します。車載機器として培った技術により、耐高低温、振動など劣悪な環境での稼働にも対応します。
本機には、衝撃を検知するGセンサーやジャイロセンサー、GPS、音声通信などのセンサーや通信機能が搭載されており、映像を組み合わせてさまざまな状況や環境下でのデータ収集や解析が可能です。また、当社開発のSoftware Development Kit(SDK)により、既存のシステムともデータを容易に連携できるため、短期間でのIoT・AIベースのテレマティクスサービス開発を可能とします。
当社関連WebページURL:https://www.jvckenwood.com/jp/business/edge-ai-camera.html
当社プレスリリースURL:https://www.jvckenwood.com/jp/press/2023/0915-01.html
<商標について>
・記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
【営業窓口】株式会社JVCケンウッド テレマティクスサービス事業部 企画営業2部
E-mail :dx_nbdd@jvckenwood.com
〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地
本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
www.jvckenwood.com
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