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(2023/10/24)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:富士通コンポーネント株式会社
富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、代表執行役社長:山本真二)は、抵抗膜式タッチパネルの写像性と表面滑り性を向上させる「ニュークリアフィルム」を開発しました。このITO付きフィルム(以下“フィルム”)は富士通コンポーネントのすべての抵抗膜式タッチパネルに搭載可能です。
抵抗膜式タッチパネルは表面のフィルムとガラス基板を物理的に接触させることにより動作するため、意図しない入力の危険性を回避し、確実な操作が行えます。また、指や専用のスタイラスペンだけではなく、手袋をした状態、水に濡れた指、義手などでも確実に操作できるメリットがあります。その一方で、画像の鮮明度や軽い操作性においては静電容量式が優位に立っています。
富士通コンポーネントが今般開発したニュークリアフィルムは、抵抗膜式タッチパネルの写像性(画像明瞭度)や操作性を大きく向上させるフィルムです。
写像性は、当社の従来クリアフィルムに対して約2%向上させ、表面がガラスの静電容量式と同等のクリアな画像を実現しました(注1)。(図1)
(図1:従来クリアフィルムとニュークリアフィルムの写像性イメージ)
また、引掛りの少ない滑らかなフィルム表面により、スマートフォンのようなスムーズな操作性を実現させました(注2)。4線式軽荷重タッチパネルとの組み合わせで使用すると2点タッチ操作も軽快に行えます。
このニュークリアフィルムは、当社の抵抗膜式タッチパネルすべての方式に搭載可能です。4線式の場合、専用コントロールICとの組み合わせで2点タッチ操作が可能なほか、加飾・ロゴ印刷、異形加工、額縁スイッチを含むフラッシュサーフェスタッチパネルにも対応しています。5線式では長寿命を、7線式では長寿命に加え高い位置精度を実現できます。
車載機器、医療機器、MFP、FA、POS、電子辞書など、現在抵抗膜式タッチパネルを利用されているあらゆる機器のグレードアップにお使いいただけます。
また、静電容量式とほぼ同等の性能を備えたうえで一般に静電容量式よりもコストを抑えられますので、置き換えの候補としても最適です。
富士通コンポーネントは、今後ともお客様の商品価値向上と持続可能型社会の実現のために製品開発をはじめとする企業活動を行ってまいります。
■注釈
注1:写像性はJIS K 7374準拠。比較値は当社調べによる
注2:滑り性評価指標として接触角(JIS R 3257)を用いた評価を実施
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