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「印傳屋×アスプレイ コレクション作品」発表 ー発表会開催のご報告 ー

(2017/10/3)

カテゴリ:イベント

リリース発行企業:株式会社印傳屋 上原勇七

「印傳屋×アスプレイ コレクション作品」発表 ー発表会開催のご報告 ー

日本初、甲州印伝・印傳屋が英国王室御用達の老舗ブランド・アスプレイ(Asprey)のクリエーション・コラボレーション・パートナーに。アスプレイの象徴的な“クロスハッチ” 模様を“鹿革と漆” で表現。

 天正十年(1582 年)の創業以来、鹿革に漆で模様を描く伝統工芸・甲州印伝を製造販売する株式会社 印傳屋上原勇七(本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:上原重樹、以下印傳屋)は、1781年創業の英国王室御用達ラグジュアリーブランド、アスプレイのクリエーション・コラボレーション・パートナーに日本企業で初めて指名されました。日英老舗ブランドの協業により、「印傳屋× アスプレイ コレクション作品」が遂に完成。2017年9月29日(金)、日本初のお披露目となる発表会を開催しました。



アスプレイクロスハッチ・ハンドバッグ コレクション
(左/大・小)167 ハンドバッグブラック・オン・ブラック クロスハッチ
(右)1781 ポシェットブラック・オン・ブルーベリー クロスハッチ
「167」はアスプレイの旗艦店があるロンドンのニュー ボンド ストリートのアドレス(167New Bond Street, London )、「1781」は創業年にちなんでいます。


アスプレイは1781年に創業、英国王室御用達として名声を確立してきた老舗ブランドです。本プロジェクトは、世界中の卓越した素材や技術といったプロダクトソースを探求し続けるアスプレイが、伝統を革新し続ける印傳屋のものづくりの姿勢に共鳴し、2016 年にクリエーション・コラボレーションがスタート。企画・開発から製造まで1 年をかけて実現したものです。


■「印傳屋× アスプレイ コレクション作品」について

 「印傳屋× アスプレイ コレクション作品」は、甲州印伝の伝統技法である鹿革と漆で、アスプレイの代表的な模様クロスハッチ(Crosshatch) を表現しています。クロスハッチとは、アスプレイのパッケージにも採用されているブランドを象徴する模様であり、イギリス産業革命時のデザインであるエンジンターニング(回転するエンジンという意味)をモチーフとしています。
 アスプレイのアイコニックな模様を色濃く残すこのデザインは漆による繊細極まりない技術を必要とし、甲州
印伝400 年の技巧を受け継いだ印傳屋の熟練した職人の手作業で行われています。自然素材である鹿革は、年間
に数枚程度しか手に入らない角ずれ(自然の傷)が全くない最高品質の鹿革を使用することで、シンメトリーと
なる精巧な仕上がりを実現しました。

■アスプレイと印傳屋のメッセージ

コレクション作品発表の挨拶で、アスプレイ ジャパンの中村之夫代表取締役社長(写真左)が「アスプレイは1781 年、印傳屋は1582 年創業ということで、二つ足せば700 年超の年数。今回のコラボレーションはお互いが歩んできた長き年月の結晶であり、その価値は代え難いものです」と語ったように、今回のコラボレーションは日英のものづくりの歴史が凝縮された貴重な機会となりました。



また、印傳屋の上原重樹代表取締役社長(写真右)は、「アスプレイの伝統的なクロスハッチは、私たちが漆付けする柄として、これまでに扱ったことのないものでした。職人たちは試行錯誤しながら、漆の光沢で立体感を出すことに重点を置き、アスプレイから求められる品質をクリアしてくれた。そういう意味では、職人たちにも大変刺激的な機会となりました」と、コラボレーションならではのエピソードを明かしました。







■クリエーション・コラボレーションが実現した経緯
 本プロジェクトは、世界中の卓越した素材や技術といったプロダクトソースを探求し続けるアスプレイが、独自の技法を守りながら伝統を革新し続ける印傳屋のものづくりの姿勢に共鳴したことから始まります。アスプレイと印傳屋、双方の担当者が両国を幾度も行き来し、1 年にわたる協業の末にコレクション作品が遂に完成。今年7 月には本国の「アスプレイ・ロンドン・プレス・デイ」で発表され、日本では11 月にアスプレイの店舗(東京・銀座、大阪・梅田)にてお披露目されます。印傳屋は、アスプレイのクリエーション・コラボレーション・パートナーとして、今後も継続的に商品・技術開発を進めてまいります。

■印傳屋に受け継がれる甲州印伝の技
 甲州(山梨県)で400 年以上にわたり伝承される革工芸「甲州印伝」。印傳屋は天正十年(1582 年)に創業、
江戸時代には遠祖・上原勇七が鹿革に漆で模様を描く独自の技法を考案。以来、代々の家長・上原勇七のみに口
伝で伝承されてきました。




漆付け


染めあげた鹿革に手彫りの型紙を置き、そこに漆を刷り込む印伝の代表的な技法。独自の美しさと風合いを実現したこの技法こそ、印伝の魅力を育んできた家伝の技です。


燻べ(ふすべ)


「日本人は藁の煙だけを用いて巧みに着色する」。信長に謁見した宣教師ルイス・フロイスが著書で驚嘆を記した
印伝のルーツとされる技法。鹿革を筒に貼り、藁を焚いていぶした後、松脂でいぶして自然な色に仕上げます。


更紗


名の由来は印度伝来の更紗模様に似ていることから。一色ごとに型紙を変えて、色を重ねていくことで、鮮やかな色彩の調和が生まれます。均等に色をのせるには、高度な技術と手間を要します。


素材




語源は「潤う」「麗し」によるといわれ、時がたつほど独特の光沢を放ちます。西洋ではジャパン(japan)と呼ばれ、日本の美を象徴する素材で、古来から様々な工芸に使用されてきました。


鹿革


軽く丈夫で柔らかな感触は人肌に最も近いといわれ、使い込むほど手になじみ、自然の感触をいつまでも楽しむことができます。野生の鹿の革は角ズレなどによるキズがあり、自然の模様として活かされます。


「アスプレイ クロスハッチ・ハンドバッグ コレクション」の仕様

167 ハンドバッグ
ブラック・オン・ブラック クロスハッチ
(大)縦 24 × 横 35 × マチ11.5(cm)[ 1,500,000 円]税込価格
(小)縦 17 × 横 26 × マチ10(cm)[ 840,000 円]税込価格
□ 黒のレザーに黒の漆のクロスハッチ
□ アスプレイのシグネチャーである167 ロック留め
□ 調整可能なショルダー・ストラップ付き
□ レザーのタッセル付き
□ 底に足4 本
□ クロコダイルのジッパー付きパース、ミラー付き
□ 内側にジッパー付ポケットとスリップポケット
□ 型崩れ防止用のキッド・スエードのクッション入り

1781 ポシェット
ブラック・オン・ブルーベリー クロスハッチ
縦 14 × 横19 × マチ 3.5(cm)[ 310,000 円]税込価格
□ 黒とブルーベリーカラーのレザーに黒漆のクロスハッチ
□ アスプレイのシグネチャーである1781 クラスプ
(パラディウム・メッキ)
□ 調整可能なショルダー・ストラップ付き
□ 内側はラムスキンで、ジッパー付きコインポケット、
ジッパー付きポケット付き
□ クレジットカード8 枚収納、携帯電話用スペース付き
□ クロコダイルのジッパー付きパースとミラー付き


アスプレイについて



アスプレイは、1781 年に英国・サリー州ミッチャムで創業し(現在はロンドン、ニューボンド・ストリート)、英国王御用達として名声を確立してきた老舗ブランドです。ジュエリー、時計、シルバー、レザー、チャイナ、クリスタル、ホームコレクション、フレグランス、トラベル、レザーグッズ、ポロ用品、アクセサリーなど取扱いアイテムは幅広く、特別なオーダー等のご要望にもお応えするラグジュアリーブランドです。
1997 年に大ヒットした映画「タイタニック」で、ヒロインが婚約者から貰ったブルーダイヤモ
ンドのネックレス『ハート・オブ・オーシャン』の制作や世界的なスポーツイベント、ウィン
ブルドン選手権、FAカップ、ダービーステークスなどのトロフィーやメダルの制作でも知られ
ています。
アスプレイ ジャパン株式会社


東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア12F
代表取締役社長 中村之夫
アスプレイウェブサイト:asprey.com



印傳屋・甲州印伝について




印傳屋は天正十年(1582 年)に創業、甲州印伝の総本家として現存する最古の印伝細工所です。甲州印伝とは、甲州( 山梨県) で400 年以上にわたり伝承されてきた鹿革に漆で模様を描く経済産業大臣指定伝統的工芸品です。江戸時代、遠祖上原勇七(現十三代)がこの技法を考案、近年まで門外不出とされ代々の家長上原勇七のみに口伝で伝承されてきました。印傳屋は独自の技法を受け継ぎながら、伝統を革新するものづくりに挑戦し続けています。

株式会社印傳屋 上原勇七
山梨県甲府市川田町アリア201
代表取締役社長 上原重樹
印傳屋ウェブサイト:www.inden-ya.co.jp

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