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(2017/10/3)
カテゴリ:イベント
リリース発行企業:國學院大學
会期:2017年10月14日(土)~12月10日(日) 場所:國學院大學博物館 企画展示室 <同時開催「発掘された縄文時代早期の人骨─居家以岩陰遺跡の発掘調査─」(~11月19日(日))>
2017年7月に「「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、國學院大學博物館(東京都渋谷区東4-10-28)では、2017年10月14日(土)~12月10日(日)に企画展「神道の形成と古代祭祀」を開催します。
4世紀から9世紀にかけて、神々に祈りを捧げる祭りが行われていた沖ノ島は、今にその姿を残して「神道」の原型を物語る例のない貴重な文化遺産。しかし、「神道」は、教祖・教義・経典をもたない宗教であり、古代における祭りの具体像も未だ神秘のヴェールに包まれたままといえます。
日本の伝統文化の根源にある「神道」の研究を続けている國學院大學は、沖ノ島が世界遺産に登録されたこのタイミングで、神道の「はじまり」について、古代の法律で定められた祭りの姿がどこまで遡るのか、新たな視点で考えることができる展示を企画しました。今回の企画展では、神々へ捧げられた古代の奉納品や、神道の枠組みを示す貴重な古文書など、重要文化財を含む51点の資料を一堂に集め、「1.神道の起源を明らかにする新しい方法の提案」・「2.神道の形成を考古資料で遡る」・「3.神道の展開を文献資料で探る」という3部構成で紹介。考古学と歴史学の垣根を超えた研究の成果に基づき、古代祭祀の実態や神道の起源に迫ります。
この貴重な機会に、日本の固有宗教とされる「神道」を生み出した古人の心に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
<企画展「神道の形成と古代祭祀」概要>
1 会期:
2017年10月14日(土)~12月10日(日)
※会期中休館日 2017年10月23日(月)・11月20日(月)
2 場所:
國學院大學博物館 企画展示室(東京都渋谷区東4-10-28/國學院大學渋谷キャンパス内)
3 開館時間:
10:00~18:00(入館は17:30まで)
4 入館料:
無料
5 主催:
國學院大學博物館
6 HP:
http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2017_kodai_saishi.html
◆本展の見どころ
3部構成で、以下のポイントを紹介します。
第一話|視点の提案
<「神道」とは何か?>
知っているようで知らない「神道」という言葉の意味。そして神道のはじまりを明らかにするための新しい視点の提案。
第二話|神道の形成期:モノで時代をさかのぼる
<祖霊と神々の祭祀>
神道の原型は、一体どこにあるのか。古墳時代における祭りの遺跡から、その謎を紐解く。
第三話|神道の展開期:文字・記録で時代をくだる
<神祇祭祀の確立と変容>
律令国家の整備を進める中で、外来文化も受容しながら確立した神道。文献史料から、次の「神道」へ向けた変遷を探る。
◆主な展示品
・【重要文化財】『令義解』 猪熊本・1362年以前写
・【重要文化財】石枕 千葉県市原市 姉崎二子塚古墳出土・5世紀
・内行花文鏡 伝福岡県宗像市 沖ノ島出土・4世紀
・常陸鏡塚古墳出土遺物 茨城県大洗町 常陸鏡塚古墳出土・4世紀
・『延喜式』 卜部兼永筆・1523年写
深澤太郎准教授(祭祀考古学・古代学・人類学)
様々な新しい研究成果や、難解な議論を、わかりやすい形で展示します。「神道」の起源について、一緒に考えていきましょう。
世界遺産に指定された沖ノ島の価値も、より鮮明に見えてくるのではないでしょうか。
◆期間中イベント 博物館 神道講座~古代篇~
・全回14:00~14:30
・無料、予約不要、館内ホールにお集まりください
<第1回>2017年10月14日(土)
笹生衛(本館館長・本学教授) 「考古学から考える神祭りの始まり」
<第2回>2017年11月11日(土)
深澤太郎(本学准教授) 「日本列島における国家形成と「神道」」
<第3回>2017年11月25日(土)
笹生衛(本館館長・本学教授) 「神の祭りと死者の祀り」
<第4回>2017年12月2日(土)
大東敬明(本学准教授) 「古代祭祀は「神道」の起源か?」
<同時開催!>
國學院大學考古学研究室 発掘調査速報展示II
「発掘された約8300年前の縄文人・埋葬人骨─居家以岩陰遺跡の発掘調査─」
國學院大學考古学研究室は、2014年から群馬県吾妻郡長野原町の居家以(いやい)岩陰遺跡で学術調査を行っています。これまでの発掘で縄文人骨としては最古級といえる約8300年前の女性人骨をはじめとする複数の埋葬人骨や、動物骨、植物種子、土器、石器などが出土。縄文人の生活を探る、非常に貴重な資料です。
今回の速報展では、きわめて良好な保存状態で発掘された縄文時代早期の1号人骨(同遺跡で最初に発見された埋葬人骨)を中心に、研究成果を報告。縄文人のルーツについて共に考えます。
<速報展概要>
・会期:
2017年10月14日(土)~11月19日(日)
※会期中休館日 2017年10月23日(月)
・場所:
國學院大學博物館 ホール
・主催:
國學院大學博物館 國學院大學考古学研究室
・展示内容:
2016年に最初に取り上げた女性の埋葬人骨の全身骨格と、その周囲から出土した土器、石器類を展示。のぞきケースによって真近で見られる環境を整えています。
◆國學院の居家以岩陰遺跡における発掘調査
狩猟・漁労・採集の生活をしていた縄文時代の人びとが、山地とその資源をどのように利用していたのかを明らかにすることが調査の主な目的です。
縄文人の山地帯における生活の実態や岩陰・洞窟の利用目的は、まだよく分かっていません。そのため、学術調査を通じて、縄文文化の始まりから確立までの様相を明らかにすることが、最も重要な研究目標です。
<ポイント>考古学、人類学、環境学など学際的な研究調査チームで取り組み
居家以岩陰(いやいいわかげ)遺跡とは
群馬県吾妻郡長野原町の山間部にある遺跡。岩陰遺跡とは、張り出した岩盤を屋根代わりに利用した先史人類の生活の痕跡としての遺跡のことをいう。 ここには連続して6つの岩陰遺跡があり、居家以岩陰遺跡群と総称され、縄文人や弥生人が繰り返し利用していた跡が発見されている。
これまでの経緯
2014年
吾妻郡長野原町の居家以(いやい)岩陰遺跡で國學院大學考古学研究所室が発掘調査を開始。約9000年前の縄文時代早期の土器をはじめ、石器、イノシシやシカの骨などが出土。
2015年
土器や石器、動物骨などが多量に出土。埋葬人骨をほぼ完全な姿で発見。
2016年
埋葬人骨を1体取り上げ、本学的な調査を開始。埋葬人骨は約8300年前のもので、国内最古級であることが判明。この年の調査で6体の人骨を発見。
2017年
8月からの調査で新たに4体の埋葬人骨を発見。調査開始から10体の埋葬人骨を確認。
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