企業リリース Powered by PR TIMES
PR TIMESが提供するプレスリリースをそのまま掲載しています。内容に関する質問 は直接発表元にお問い合わせください。また、リリースの掲載については、PR TIMESまでお問い合わせください。
(2018/3/26)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(取締役社長:干場弓子、本社:東京都千代田区)は飯間浩明氏による『伝わるシンプル文章術』を発売しました。本書は2008年に小社が刊行した『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』のリメイク版です。
「文章の書き方」の本の多くは、内容が盛りだくさんすぎる。たった一言で文章がみるみるうまくなるというわけにはいかないだろうか?著者が出した答えは、「クイズ文」で書けば、自分の考えたことを読者に間違いなく伝えることができるということだった。
早稲田大学で文章の書き方とディベートを教えてきた人気講師が、実際に学生の文章を目覚ましく上達させた方法を惜しみなく公開したのが本書となります。本書の一部を以下で紹介しましょう。
自分の考えを読者に伝え、「なるほど、あなたの考えることはこうですね」とはっきり理解してもらえるような文章を書くためには、どうすればいいでしょうか。それには、「クイズ文」を書けばいい、というのが私の答えです。クイズ文とは耳慣れない言葉ですが、私が作った用語です。具体的に言えば、「問題・結論・理由」の三つを備えた文章のことです。クイズ文の例を一つ出します。次のような具合に組み立てた文章です。
# 議題:学生の私語を防止するには
【問題】大学の教室で私語に悩む教員は多い。放置すると、教室中に蔓延し、手がつけられなくなる。私も、新米のころは手を焼いた。学生たちの私語を防止するためには、どうすればいいだろうか。
【結論】私語を交わした学生を、まず一組注意し、無条件で退去させる。かつ、当人たちを欠席扱いにするというルールを決めておくことが望ましい。
【理由】なぜなら、このルールには一罰百戒(一人を罰して他のいましめにする)の効果があるからだ。実際に退去処分を受けた学生を見て、なおも私語を続ける学生はいない。
【想定される反論とそれへの再反論】あちこちで私語があるとき、一組みだけ退去させるのは不公平だと言う意見もあるだろう。だが、最も教員の注意をひいた学生を退去させるわけだから、不公平ではない。
【結論の確認】私語を軽く考える学生が多いが、まじめに授業を受けたい学生の権利を奪う、罪の重い行為だ。そのことを最初に説明しておけば、学生はこのルールを受け入れてくれる。
のっけから、こわもての感じのする文章で恐縮ですが、この筆者は私です。どうか、私がルールでがんじがらめの重苦しい授業をしていると誤解しないでください。こういうルールを作っておけばこそ、楽しく授業できるのです。
それはともかく、先ほどの文章では、一段落目で読者にクイズ(問題)を出しています。「学生の私語を防止するには、どうすればいいのか」というクイズです。クイズの答え(結論)が読者に分かってもらえれば、この文章の目的は達成したことになります。今、読者の中で、私の出したクイズの答えが分からなかった人は、おそらくいないでしょう。とうことは、私の文章は読者に完全に伝わったことになります。
クイズ文では、このように、一つの問題を出すことによって、筆者と読者とが問題意識を共有します。筆者は、その出発点から、読者を一つの到達点、すなわち一つの結論に導きます。出発点(問題)・到着(結論)がそれぞれ一つですから、読者は、文章から何を読み取ればいいか、迷うことはありません。こういう理由で、私は、考えを伝えるためにはクイズ文が有効だという結論に至りました。
クイズ文のように「問題・結論・理由」の備わった、ものごとを筋道立てた文章は、レポートや論文、企画書、提案書などといった、誰もが書く文章の形式に適しています。論理的な文章を書こうと心がけてはいるもののなかなか実践できない。自分の説明したいことがなかなか理解してもらえない。そんな経験が多い人はぜひ一読していただきたい一冊です。
【本書の構成】
第一章:伝えたいことは「クイズ文」で書く
第二章:クイズ文の型を理解しよう
第三章:実践! クイズ文を書いてみよう
【著者プロフィール】
飯間浩明(いいまひろあき)
1967年、香川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。同大学院博士課程単位取得。専門は日本語学。『三省堂国語辞典』編集委員。国語辞典の編纂のため、新聞・雑誌・書籍・インターネット・街の中など、あらゆる所から現代語の用例を採集する日常を送っている。早稲田大学などで非常勤講師。クイズやディベートなどを取り入れた独自の文章指導を十年以上続ける。NHK Eテレ「どうも! にほんご講座です。」講師。 著書に『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー携書)、『辞書を編む』(光文社新書)など。
【書籍情報】
タイトル:伝わるシンプル文章術
定価:1500円(税別)
発売日:2018年3月25日
ISBN: 978-4-7993-2242-0
判型:四六判・ソフトカバー/ 264ページ
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ディスカヴァーサイト:http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799322420
【販売サイト】
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4799322427
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/15390618/
セブンネットショッピング:https://7net.omni7.jp/detail_isbn/9784799322420
ディスカヴァーサイト:http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799322420
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。