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(2018/5/7)
カテゴリ:調査レポート
リリース発行企業:リデル
ソーシャルオーソリティーマーケティングを展開するLIDDELL株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:福田晃一、以下リデル) では、これまでもSNSを起点とするトレンドの生まれ方や、そのムーブメント創造にまでつながるプロセス、心理的メカニズムを研究してまいりました。消費は、企業の狙いとはまた異なる視点で展開しており、日々興味深い事例が蓄積されています。そうした、知る機会の少ない「時代を映す」ユニークかつ熱量のこもった事例をご紹介していくことで、「今」のインスタグラムにおけるトレンド、空気感をお伝えしてまいります。
主役級にもバイプレイヤーにもなれる、キュートな万能感で露出度満点の「あのフルーツ」とは!?
「SNS発・消費の生まれ方」については、当社が見出した法則性“雰囲気売れ”に基づき簡単にご説明を致します。それによると、現在においてはとりわけインスタグラムによって、インフルエンサーを含む数名による投稿内容が発端となり、自身も体験し投稿を追随することで共感のコミュニティに取り込み・取り込まれていく現象が爆発的な売れやトレンドにつながることがわかっています。ユニークな点は、「共感」を抱き自分も同じく「投稿」するまでがセットであるため、「購入」がゴールではないことです。購入は過程でしかなく、手にした後の「体験」から始まる連鎖なのです。こうしたことから、企業が意図を込めて仕掛けるプロモーションとはまったく異なる法則性や意外性をもって、消費者に楽しまれている現象が誕生しているわけです。ジェラート、パンケーキ、マカロン、カップケーキ、フルーツサンド、フルーツボンボンにかき氷など、“インスタ映え”も手伝いムーブメントを興したスイーツらも、もれなくこうした「雰囲気売れ」の法則に則っています。そこで、2018年5月現在までにもっとも話題を生み出しているスイーツを調べてみたところ、それは「イチゴ」であることがわかりました。
前述のこれまで話題となったスイーツにもイチゴがひっそりと関わっています。2010年、ハワイ発祥のパンケーキ店として日本上陸しパンケーキブームを牽引した「Eggs 'n Things」をはじめ、フローズンフルーツバーを販売する「PALETAS」、代官山にショップを構えフレッシュなフルーツを使ったフルーツサンドを提供する「フツウニフルウツ」、韓国でのタルギボンボン(※タルギとは韓国語でイチゴの意味)の流行を機に日本でも「ELLE café」が火付け役となったフルーツボンボンとイチゴを主役に添えたスイーツがヒットを飛ばしてきました。さらに、市販品にカスタムデコを施す流れも起きており、これはショップへ足を運べない地方在住者らをも巻き込むことや、自分の思う「カワイイ」をつくれる体験性も手伝い、じわじわとトレンドになりつつあります。たとえば、ファミリーマートが発売するカップアイスクリーム商品『たべる牧場ミルク』は、自分で“イチゴな世界”をデコレーションして楽しみ、インスタグラムへ投稿する現象が相次いで起きています。現在までに『たべる牧場ミルク』オリジナル・イチゴカスタムの投稿は「#たべる牧場ミルクアレンジ」で3,360件(「#たべる牧場ミルク」は47,576件※2018年5月2日現在)ほど確認できており、当分はこのブームは続くものと思われます。
恐るべし「イチゴ・ポテンシャル」、エンゲージメントにも貢献!
トリプルスコアで他を圧勝の影響力。
以下はインスタグラムに投稿されたイチゴと、他代表的なフルーツにおける投稿数をハッシュタグから導き、比較したもの。※データ取得日:2018年4月26日現在
■りんご
1位#りんご561,681投稿(#リンゴ138,001投稿)
2位#りんご飴46,300投稿
3位#りんごケーキ18,909投稿
4位#りんご+(絵文字) 18,183投稿
5位#りんごジャム16,283投稿
合計:661,356投稿
■バナナ
1位#バナナ595,779投稿
2位#バナナケーキ74,457投稿
3位#バナナマフィン28,001投稿
4位#バナナパウンドケーキ16,071投稿
5位#バナナ+(絵文字) 15,514投稿
合計:729,822投稿
■オレンジ
1位#オレンジ736,000投稿
2位#オレンジケーキ10,381投稿
3位#オレンジ+(絵文字) 7,025投稿
4位#オレンジゼリー6,969投稿
5位#オレンジタルト4,632投稿
合計:765,007投稿
■イチゴ
1位#いちご1,968,140投稿(#イチゴ615,130投稿/ #苺683,149投稿)
2位#いちご狩り574,638投稿
3位#いちご大福162,370投稿
4位#いちごパフェ110,499投稿
5位#いちごタルト89,378投稿
合計:2,905,025投稿
これらのことから、イチゴと一その他フルーツ3種類とでハッシュタグ投稿数を比較しても、「イチゴ」と関連した投稿数が平均して約400%多く、約3~4倍であることがわかりました。参考までに、以下は実際に「イチゴ」にまつわる投稿をしているインフルエンサーらにアンケートを実施致しました。
mikiさん https://www.instagram.com/koron.n/
フォロワー数 58,000フォロワー
イチゴ関連投稿時平均いいね数:約2,500/平常投稿時比:1.8倍
Q.他の投稿に比べてイチゴの投稿はエンゲージメントが高いですか?
A.高いです
Q.どれくらい高いですか?
A.いいねの数で言うと、多い時で1000いいねくらい差が出ます!
Q.他の投稿に比べてイチゴの投稿はコメントが多いですか?
A.やはりイチゴでもかなりインスタ映えするようなイチゴを使ったお菓子を作った時などは、海外の方や相互フォローでない方からもコメントいただきます。
Q.どんなコメントが来ますか?
A.とっても美味しそうです!ステキです!などが多いです。
Q.イチゴに惹かれる理由等ありますか?
A.イチゴも色々な種類が増え、白イチゴやほんのりピンクのイチゴや、見た目も可愛いし、だいたい赤にグリーンの葉っぱの配色もたまらなく可愛いしカットした時の色味だったり、カットの仕方によってはハート型にできたりアレンジがききます。
Q. それに対してなぜフォロワーは反応してくれると思いますか?
A.やはり可愛いさですねイチゴの!!あの赤にあのフォルムはみんな好きなんじゃないでしょうか!!
Nana*さん https://www.instagram.com/necozalenky_life/
フォロワー数 67,700フォロワー
イチゴ関連投稿時平均いいね数:約2,500/平常投稿時比:1.3倍
Q.他の投稿に比べてイチゴの投稿はエンゲージメントが高いですか?
A.苺の写真が、というよりも、苺と何かの組み合わせの方が重要な気がします。
苺だけ撮っても特にエンゲージメントが高いわけではないのですが、特に苺とパンケーキや、苺とワッフルは人気が高い傾向があります。(パンケーキの場合、苺でなくてもりんごでも近いエンゲージメントになるので、パンケーキに赤いものが載っていると人気になる傾向にあります。赤という色がやはり目に止まりやすいのだと思いますが。)それから、引きで撮ってもだめで、寄りで撮って赤がパッと目につくと、インプレッションもリーチも上がるような気がします。
Q.イチゴに惹かれる理由等ありますか?
A.苺を使う理由は、苺が単純に好きなのと見た目も可愛いからです。
あいりおーさん https://www.instagram.com/airio830/
フォロワー数 74,900フォロワー
イチゴ関連投稿時平均いいね数:約2,800/平常投稿時比:1.1倍
Q.他の投稿に比べてイチゴの投稿はエンゲージメントが高いですか?
A.特にいちごだからエンゲージメント、コメントが高いというわけでもないです。いちごを使ったスイーツは可愛いって言われる割合は高いと思います。
Q.イチゴに惹かれる理由等ありますか?
A.私自身はいちごがあるだけで写真が華やぐ気がします。
以上がインフルエンサーの方々からのコメントとなります。
今回ご紹介した事例のように、「雰囲気売れ」を引き起こすものは新商品や高額品に限っておらず、「イチゴ」のように身近なものと、“ハートに火をつける”something new が出逢ったときに生まれることがわかります。
私たちは今後も、こうした普段見逃しがちな日常から生まれるユニークな現象をレポートしてまいります。
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[企業情報]
会社名:リデル株式会社/LIDDELL Inc.
代表者:代表取締役CEO 福田晃一
本社:東京都渋谷区神宮前3-35-8 ハニービル青山3F(受付)4F
事業概要:(1)インフルエンサーを含むソーシャルオーソリティーマーケティング事業
(2)個人の自立支援プラットフォームの企画、開発、運営
コーポレートURL:https://liddell.tokyo/
【お問合せ】
リデル株式会社 担当:関根
メール:info@liddell.tokyo
電話:03-6432-9806
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