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(2018/5/28)
カテゴリ:調査レポート
リリース発行企業:花王株式会社(花王MKニュース)
共働き世帯は年々増加傾向にあり、出産後も仕事を続ける女性が増えています。結婚相手に求める条件も、いまや男女とも重視するのはまず「人柄」、次いで「家事・育児の能力」(国立社会保障・人口問題研究所 第15回出生動向基本調査)です。 花王株式会社「生活者研究センター」(※1)では、「家庭科男女必修世代」に着目し、2006年、2016年、2017年にインターネット調査、2017年に家庭訪問調査を首都圏で実施した結果について、日本家政学会第70回大会(2018年5月26~27日、於:日本女子大学)にて発表しました。
【主な調査結果のポイント】
●20~30代の夫婦では、夫の家事担当割合が上昇
●臨機応変な家事シェア・スタイルで、夫には「自信」、妻には「任せられる安心感」
2006年に首都圏の20~30代の夫が主に担当していたのは「ごみ出し」「浴室掃除」「資産・家計の管理」などでしたが、2016年には全ての項目で担当割合が上昇し、夫が担当する家事は「トイレ掃除」も含め、「掃除」「洗濯」全般、「食事の後片付け」などに広がっていました。
インタビュー調査から、20~30代夫婦では、家事は目指す暮らしのための「大切な仕事」ととらえ、暮らしをマネジメントする感覚で家事をこなす様子が印象的です。まず自分たちがどう暮らしたいを考え「目指す暮らしのゴール」を夫婦で共有し、家事は明確な「分担」を決めるのではなく、お互いにさりげない思いやりでゆるやかにフォローし合い、できる人ができるタイミングでする「臨機応変」な家事シェア・スタイルなのが特徴です。「家事は妻がやるべき」という意識はなく、洗濯でも掃除でもお互いのやり方をすり合わせたり、自動食洗機やロボット掃除機や家事サービスを上手に利用して家事負担やストレスを軽減するなど“我が家スタイル”を決めることで効率化しています。そのため、モノの所有を減らし管理の手間を減らす工夫もみられました。
また、お互いに臨機応変に家事ができるようになることで、夫には「家事への自信」がつき、妻には「夫に家事を任せられる安心感」も生まれていました。
【調査概要】
「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」(インターネット調査)
◎2006年9月/首都圏在住20~30代既婚男性/116人
◎2016年9月/首都圏在住20~50代既婚男性/20~30代 196人、40~50代 439人
「家事の意識実態について」
◎2017年9月/インターネット調査/首都圏在住DINKS、末子小学生以下の夫婦/514世帯
◎2016年11月、2017年6月/家庭訪問調査/首都圏在住 共働き子あり世帯/10世帯
詳しい情報はこちら
くらしの研究「くらしの現場レポート」PDF版
http://www.kao.co.jp/content/dam/sites/kao/www-kao-co-jp/lifei/report/pdf/43.pdf
(2018年5月掲載)
■現役の男性家庭科教師が説く、男子生徒の家事意識
全国でもまだ珍しい、家庭科男女必修世代の男性家庭科教諭、桐蔭学園中学高等学校/佐藤誠紀先生のインタビューも「達人コラム」で紹介しています。いま家庭科を通じて中学生、高校生は何を学び、先生は授業を通じてどの様なメッセージを伝えているのでしょうか?
くらしの研究「達人コラム」
http://www.kao.co.jp/lifei/life/column-42/?cid=lifei_prtimes20180528a
※1 花王株式会社「生活者研究センター」http://www.kao.co.jp/lifei/about/?cid=lifei_prtimes20180528b
「生活者研究センター」では、花王グループの使命である「よきモノづくりを通じて人々の豊かな生活文化へ貢献すること」の実現をめざし、生活者ひとりひとりの暮らしを見つめた生活者研究を行っています。生活現場での観察と対話を重ねながら、行動に表れない本音、説明できないこだわりなど、行動の裏にひそむ「おもい」まで読み解いて、課題を発掘し、商品やコミュニケーション開発に活かすとともに、生活者研究のウェブサイト、花王「くらしの研究」から、広く社会に発信しています。
花王「くらしの研究」 http://www.kao.co.jp/lifei/?cid=lifei_prtimes20180528c
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