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貝印がサポート!インド×日本「アートのチカラ」で支援する国際交流プログラム「ウォールアートプロジェクト2018」 キックオフイベントを開催

(2018/6/6)

カテゴリ:イベント

リリース発行企業:貝印株式会社

貝印がサポート!インド×日本「アートのチカラ」で支援する国際交流プログラム「ウォールアートプロジェクト2018」 キックオフイベントを開催

~貝印株式会社本社内 KaiHouseにて実施。50人にご参加いただきました~

総合刃物メーカーの貝印株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:遠藤 宏治)は、2010年より活動を支援する国際交流プログラム「ウォールアートプロジェクト」の2018年度活動開始を前に6月5日(火)、プロジェクトを主催するNPO法人ウォールアートプロジェクト(代表:おおくにあきこ)とともにキックオフイベントを貝印株式会社の本社にあるイベントスペース「KaiHouse」にて開催いたしました。会場には関係者や参加希望者ら約50人が集まり、現地で取り組むプロジェクトや生活、文化についての理解を深めるとともに、今年度の活動に向けた機運を高めました。




アートを通じたインドへの教育支援を目指すウォールアートプロジェクト(以下、WAP)は、2010年のインド農村部や日本の学校の壁をキャンバスにした「ウォールアートフェスティバル」(以下、WAF)を皮切りに、ヒマラヤのラダックでアートを展開する「アースアートプロジェクト」、先住民ワルリ族と伝統的な家づくりを行う「ノコプロジェクト」、ローカルから持続可能な暮らしを発信する「世界森会議」の4プロジェクトを展開しております。2018年度は8月19日から26日にインド、ジャンムーカシミール州、ラダック地区で「第3回世界森会議」を行うこととしております。

貝印株式会社は2010年の初開催時より毎年プロジェクトに協賛しており、本社内にて主催の同NPO法人とともにキックオフイベントや活動報告会を実施してまいりました。

今回は、2018年度の活動の説明会兼キックオフイベントと位置づけて開催し、愛知県立芸術大学准教授で空間デザイナーの夏目知道氏や、慶応義塾大学非常勤講師で水ジャーナリストの橋本淳司氏らが登壇し、プレゼンテーションを展開。現地の様子を写真や映像とともに紹介したほか、「アースアートプロジェクト2017」のドキュメンタリー上映会を行い、活動について振り返りました。

実際に活動した方から生の声を聞いた来場者は、インドと日本の生活様式や文化の違いに驚きながらも、ノコプロジェクトの活動について興味関心を深めていた模様でした。

貝印株式会社は今後も、活動をサポートし、より豊かな社会の実現に寄与してまいります。

ウォールアートプロジェクト代表
■おおくにあきこ氏 コメント



今年で活動は10年目を迎え、今回も皆さんとこうしたコミュニケーションの場を持てたことをうれしく思います。ますますプロジェクト一つ一つが活気づき、つながりが芽生え、活動の広がりを感じています。

ラダックの人々は控えめでありながら、常に様々なことを考えながら生活を送っています。そんな彼らの精神性の高さに我々が学ぶことも多く、現地で繰り広げるプロジェクトの面白みを感じています。世界森会議を通じて地球全体の問題を世界に発信し、同じ思いをもつ人たちと手をつなぎ、大きなムーブメントを生み出していきたいと思っています。100回の開催を目指し今後も活動を続けていきたいです。 

イベントの様子
■「アースアートプロジェクト2017」ドキュメンタリー上映会


「アースアートプロジェクト2017」において、23人のプロジェクトメンバーが3週間ラダックに滞在して壁画を制作し、完成するまでの様子を上映しました。

舞台は村にある公立校と、隣接する私立校の2校で、計8つの壁画作品を制作。天井のウォールアートにも挑戦し、子どもたちが興味津々な様子で制作現場を訪れた際に絵を描いているところをひたすらに見せること、アーティストとの対話を通じて、自然な形で子どもたちに様々な変化が起こりました。

作品は「水と山」をテーマに、天井から水が川のように広がっていく様子を描いた民俗画、日本とインドの交わりを表現した2本の絡み合った幹に咲くバラの絵、現地の土で制作された泥絵などが描かれました。絵が苦手な人や子どもでも参加できるような工夫がなされ、手形を動物の形にしていくといった作品も制作されました。3週間にわたる制作の後は一般の人を呼んで芸術祭を開催し、初日には現地の人々が伝統料理でもてなしてくれ、ラダックの人々の思いやりを感じました。 

夏目知道氏のプレゼンテーションでは現在、ワルリ族の村にも都市化の波が押し寄せてきていることに触れ、そのような状況で自分たちの伝統的な暮らしや自然との共生をもう一度考え直すという考え方のもと、ノコプロジェクトがスタートしたことを紹介しました。

ノコプロジェクトは「インドと日本の双方向プロジェクトで、共に考え活動する特徴を持っている」と説明し、活動現地の人々と楽しい体験をしながら、未来の豊かな暮らしを考えるべくプロジェクトを進めていると説きました。

橋本淳司氏は先住民ワルリ族の人々が抱える水問題をふまえ現地で制作した雨水貯水タンクについて説明しました。今回のラダックでも水のリサーチを予定しています。

また、親指ピアノとも呼ばれるカリンバの奏者で製作者のSage氏は「世界森会議では参加者一人一人が主役」とコメントし、「世界水の日」に合わせて作曲した楽曲を3曲披露しました。その幻想的で自然的な音色に会場は幻想的な雰囲気に包まれ、遠いラダックの地に思いを馳せました。

会場の様子


インドでの世界森会議のワークショップの様子


本場のスパイスで作るカレー・チャイもふるまわれました


会場ではインドの手仕事ブランド「TSOMORIRI(ツォモリリ)」の展示即売会も行われました。来場者は今なお残る丁寧な手仕事に興味を惹かれ、手にとっていました。



開催概要
◇名称 ノコプロジェクト「第3回世界森会議」説明会&キックオフイベント
◇日時 2018年6月5日(火)
18:00~20:00 開場17:00
◇場所 KaiHouse (貝印株式会社本社2F 東京都千代田区岩本町3-9-5)
◇主催 NPO法人ウォールアートプロジェクト http://wallartproject.net
◇協力 貝印株式会社

【貝印株式会社】
1908年、刃物の町として有名な岐阜県関市に創業。現在、生活に密着した刃物を中心とするカミソリ、メンズグルーミング、ツメキリなどの身だしなみやビューティーケア、包丁をはじめとする調理・製菓、医療用など1万アイテムにもおよぶ商品を展開し、商品の企画開発から生産、販売、物流までの一連を行っている総合刃物メーカー。
本社:東京都千代田区岩本町3-9-5  
代表取締役社長:遠藤宏治  
http://www.kai-group.com/

ご参考:企画趣旨
<ノコプロジェクト>

「ノコ」はインド西部の先住民・ワルリ族の言葉で「もう十分です」という意味です。ノコプロジェクトは彼らの精神をリスペクトして取り組む現地滞在型国際交流プロジェクトで、2015年2月「ワルリ族の人々と一緒に家を建てる」ことから始まりました。

「よいものを捨てずに残す」というひとつのモデルケースを作ることを目標に、ワルリ族の生活に学びながら日本の暮らしに関わるデザインを融合させ、再生可能なエネルギーの仕組みを取り入れた現代社会での生活にも適合する「家」を作り、ワルリ族のみならずインドの他地域の人たちも自分たちの暮らしを考えるモデルとなることを目指して活動しています。

また家を建てながら、あるいは建てた家にステイしながらワークショップを体験できる仕組みを作り、学びの拠点としての継続と活性化を実現しています。

さらに、この地域が抱える問題である肉体労働や出稼ぎによって子供が就学できない現状を解決するために、産業やエネルギーで「ノコ」を形にしていく取り組みも行っています。建築やデザインの視点からは日本の空間デザイン、暮らしのデザインの知識や技術を取り入れ、伝統的な家屋の価値の再創造を行っているほか、エネルギーの視点からは、村の生活に最低限必要な電気量を数量化するなどして、小さな再生可能エネルギーを手元で作ることから始めています。農業の視点からはワルリ族が代々行ってきた有機農法を活かし、その地に合った農法を取り入れ、地元農業を活性化。日本のブランディング力を発揮し、都市圏のアンテナショップで販売することで雇用創出と出稼ぎの削減を目指しています。

<世界森会議>
インド⻄部に暮らす先住⺠、ワルリ族の村で開催する世界森会議。

自然と共に生きるワルリ族の暮らしから持続可能な暮らしについて考えを深め、森、水、土、微生物をテーマに、持続可能な暮らしを目指している人たちが各自の取り組みを伝え合うことを目的にした国際会議です。第100 回までの開催を目標にし、100 年後の世代のために点と点を横につなげ、知識、技術、経験を世界の人々と共有していきます。

2016 年に開催された第1 回世界森会議には村人を中⼼に、デリー、ムンバイ、ダハヌの町、そして日本から130 名が集まり、8名のスピーカーが各自の取り組みなどを発表しました。その後は、村の農家が混植型オーガニックファーミングに取り組みはじめる、町からの参加者が⾬水活用を調査しはじめる、という現象が起きています。

第2 回世界森会議では、ガンジャード村にて⾬水を活用した乾季の家庭菜園に挑戦するべく、橋本淳司氏を中⼼として⾬水貯水設備を製作しました。ガンジャード村における乾季の水不足に由来する出稼ぎは、教育が村に普及していくための障害となっています。⾬水を活用した家庭菜園にてオーガニック野菜をつくるモデルケースを作り、将来、余剰分を町で販売し収入源を創出するための第一歩となりました。

第3回世界森会議では、昨年のアートプロジェクトで仲良くなった北インド・ラダック、マトー村の人々が迎えてくれます。村の暮らしや遊牧民の暮らしを体験し、ラダックの知恵を学びつつ、それぞれの想いを伝え合う内容となっています。

■第3回世界森会議
日時:2018年8月19日~26日
会場:インド、ジャンムーカシミール州、ラダック地区
主催:NPO法人ウォールアートプロジェクト
協賛:⾙印株式会社 株式会社コンピューターシステムハウス 有限会社ブルーベア(協賛企業募集中)
ボランティア参加者、募集中

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