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(2018/10/11)
カテゴリ:人物
リリース発行企業:株式会社カラダック
きっかけは社員からの一言『地元に帰りたいので会社を辞めたい』と言われたことが始まりでした。
大阪で会社を営む株式会社カラダック。社員5人の小さな会社だが全国でも珍しい美容師ばかりが集まっている。ひとりの社員が仕事を辞めて田舎に帰りたいと。しかし、特殊な仕事(カットやパーマをせずヘアカラーだけでヘアスタイルをつくる)のため、同じ仕事を田舎で見つけることができない。
『働くところあるの?』
『ないです』−−−−−−−−−−。
『で、どうするん?』
『諦めて違う仕事します』
『そんなんあかん!』
『無いなら作ろうや』
大切な社員のために田舎でも活躍できる場をつくりたい。2年の歳月経て縁も所縁もなかった金沢に、活躍できる場『金澤ひとり』が10月27日に誕生します。
■■社員5人の小さな会社だが全国でも珍しい美容師ばかりが集まるようになった。
今から9年前、現役美容師を離れセミナーの企画や運営、プロダクツ開発の会社の経営をしていた頃、ストレスリリースができる場を備えたロート製薬社員のための福利厚生施設『スマートキャンプ』にヘアカラーとヘッドスパの美容室をつくれない?と声をかけられた。
美容学校を卒業しイギリスロンドンで就職、そこでカラーだけの専門美容師(カラーリスト)と出会い、自身もカラーリストとなった。帰国後、カットの専門家(カッター)、カラーの専門家(カラーリスト)がいる日本発の分業化サロンで勤務。もっとカラーの魅力を伝えたいと美容メーカーの教育部に就職。その後、起業しセミナー企画やプロダクツ開発の経営に従事し、現役美容師から離れていました。
全国に美容室が23万軒、一人の美容師がカット、パーマ、カラー、セットの全てを行うゼネラリストが大多数を占めているが、ヘアカラーリスト(美容師)だけしかいない美容室は非常に稀だ。そんな日本初?の専門店をつくれる喜びはもちろんの事、ロート社員が気持ちよく働くために始まったプロジェクトに、私たちの技術で心身ともにきれいになってもらえれば幸せだと感じ、6年ぶりにカラーリストを復帰した。
■■初めての社員が『田舎に帰りたいので辞めたいです』と。
ロート製薬本社内にある美容室は大きなグラウンドの端にある2階建のお家のようなところ。月一回の予約日には玄関に何十人もの行列ができ、1ヶ月の予約が即日完売するほどの人気になった。さらに、2012年もっと多くの人に「美と健康と癒し」のおすそ分けをしようとグランフロント大阪に一般向け美容室をつくることが決まり、初めて社員を雇うことになりました。その社員こそが『会社を辞めた田舎に帰りたい』と言った本人だ。石川出身で、大阪で就活中に出会った。お客様からの評判も高く、他の社員からも頼りにされる存在だ。小さな会社なので常に長い時間を一緒に過ごす家族のようなかけがえのない存在となっていた。だからこそ、突然の”会社を辞めたいです”の言葉は非常にショックだった。
■■田舎には働く場所がない、、、ないならつくろう!
海外の一流美容室ではカットの専門家(カッター)、カラーの専門家(カラーリスト)に分かれ、一人のお客様のヘアスタイルをチームで作っていく分業化美容室が多く存在するが、日本では非常に少なく、ましてやカラー専門店となれば(市販のカラー剤を選び塗ってくれる美容室を除き)見つけるのは困難。例えるならば、23万軒の殆どが数人でしている地元に愛されるレストランや食堂に、”ショコラティエしたい!”って言っているようなものだ。
『もう諦めて違う仕事します』
『そんなんあかん!』
『無いなら金沢につろうや』
長く働いてくれた大切な仲間であり、離れても幸せになって欲しいのに "同じ職業" で働けないなんて、悔しいし残念でたまらんわ。せっかくの技術も活かせる場所がないと意味がない。妥協して違う仕事をするのは悲しい。何とかしてあげたい!!もしも彼女の田舎で活躍する場をつくることができたら、どんなに幸せなことだろう。初めて社員を持ち、今までにない広がりを感じた。社員がいてこそ会社は大きく成長する。だからこそ、いつか還元したい思っていた。
■■2年の歳月を得て漸く実現。
“金沢に働く場所をつくろ”と言ったものの知り合いも土地勘もない。金沢の街を見に行くことは決めたが、誰かに街の事や文化など聞きたい。友達に連絡してみると。
『金沢にお友達おります!ギャラリーをしている方で金沢では有名な人達なので、たぶんご存じかも?』
『金沢でライターしている方いるよ。金沢の良いとこ難しいとこもよく理解されているよ。紹介するよ』
『伝統工芸士の方で金沢の文化や地域のこともよく知っているから紹介できるよ』
全く知らない土地なのに繋がりができ、”金沢の人、しきたり、文化、生活、交通、地域性” を教えてもらった。
しかし、肝心の物件が見つからない。昔の美容室は土間があって靴を脱いでひとつ上にあがっていた。とってもリラックスできそうで同じようにしたい。『靴を脱ぐ』=『土間』=金澤町家と考えていたが、新幹線開通によってお客さんがどっと増え、街はかつてない賑わいをもたらし、更に条件はともかく町家物件は金沢県外からも常に問い合わせが非常に多くテナントや売り物件は出れば即日決まる程の人気だ。
来たー!!探し始めて1年。運が巡ってきた!!!
ネットを見ると図面の画像が悪く、見にくいが場所と家賃が理想な物件が載っていた。これは東京で探している人たちも地元で探している人も見逃す物件に違いない!しかもアップしたて!
『すいません、物件詳細を教えていただけないでしょうか?』
『グーグルみれる?』
『はい』
『NHK金沢 わかる?そこから直』
『明日見に行かせてもらいたいのですが?』
『明日は病院でおりませんので週明けはどう?』
『よろしくお願いいたします』
商売っ気はない感じだが、昔ながらの世話好きなおっちゃんがやってる感じだ。
週明け直ぐに契約をした。やっと場所が決まり工事がスタートしたが町家はスケルトンテナントのようには進まない。
さらに、大雪や雨などで時間がかかる。ようやく完成の目処がたったのはつい最近のこと。
『地元に帰りたいので会社を辞めたいです』と言われてから2年。
たいへん長く長く時間がかかりましたが、活躍できる場所『金澤ひとり』がもうすぐ完成します。
メニューが豊富にない美容室ですが、彼女を通じてひとりでも喜んで頂ければ幸いです。
■■馬と女性の店舗ロゴ
芸術、音楽、演劇、 なかでも有名な作品では、サルバドール・ダリ (Lady Godiva with Butterflies )、クイーン(don't stop me now )I'm a racing car passing by like Lady Godiva ♫~チョコレートメーカーのゴディバの屋号など様々なアーティスや企業に影響を与えたイギリス・コヴェントリー 領主レオフリックの妻レディー・ゴダイヴァ。裸で馬に乗り街を行進して民衆を救ったエピソードは有名だ。そんな彼女の長くてきれいな彼女の髪はまるで「ドレス」とも言われているとイギリスに住んでいた頃に聞いたことがあった。カットやパーマ、カラーであれ、ドレスのような”きれいな髪”づくりは一番に目指すところ。そんな気持ちで彼女をモチーフにロゴを作成しました。
■■『金澤ひとり』は人の名前ではなく屋号です。
お店は30坪、2階建に席が1つだけ。たくさんの人と知り合う大量消費型サービスもいいが、たとえ少なくても一人のお客さまと長くじっくり付き合いたい。そのほうが様々なことを深く知れるし、なによりもお客様のステキなわがままをじっくりと聞ける。だから1日に対応できるクライアント数は最大4名。これ以上の予約はとらないと決めている。そう考えると、たくさんの席もいらない。ひとりのクライアントのために1席で十分だ。お店では”ひとり”一人に寄り添い、最初から最後まで”ひとり”で担当し、ゆっくり時間をかけて ”ひとり”一人に合わせた秘密のレシピで『髪』も『こころ』もきれいをつくる。また、『髪をきれいにしたい』『癒されたい』と思ったときに、『金沢ではこのひとり』だよって言われる存在になりたい。だから、”金澤ひとり” と命名しました。
◆ 概要
[金澤ひとり] 〒920-0902 石川県金沢市尾張町1-3-2
URL:https://www.instagram.com/kanazawahitori/
[本社所在地] 株式会社カラダック
〒553-0003 大阪市福島区福島3-1-55-1503
代表取締役:福岡宏信
電話:06-6451-6632
メールアドレス:fukuoka@coloureduc.net
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