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(2019/2/6)
カテゴリ:調査レポート
リリース発行企業:東急住宅リース株式会社
ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2019
東急住宅リース株式会社(代表取締役社長:北川登士彦、本社:東京都新宿区)は、2018年12月25日~2019年1月7日の14日間、転勤経験のある既婚男性ビジネスパーソン500名と、夫の転勤に伴い一緒に引越しをした経験のある既婚女性“転妻(てんつま)”500名の計1,000名を対象に「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査」を実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
[アンケート調査結果]
【イマドキの転勤スタイルや転勤時の苦労】
●「転勤時は家族一緒」という希望は叶わず? 直近の転勤では男性の3人に2人が「単身赴任」
転勤を経験した既婚男性ビジネスパーソン500名(以下、「転勤経験のある既婚男性」)と、夫の転勤に伴い一緒に引越しをした経験のある既婚女性“転妻(てんつま)”500名(以下、「転妻」)に、転勤に関する意識や実態について質問しました。
まず、希望の転勤スタイルとして、自身が転勤する際に、家族も一緒に引越しをすることが現実的に望ましいと思うか聞いたところ、転勤経験のある既婚男性(500名)で「はい」が66.8%となり、家族一緒に暮らしたいと感じる人が多数派であることがわかりました。また、転妻(500名)においても「はい」が78.2%となり、“転勤は家族と一緒”が望ましいと考える人が大半となっています。
次に実態として、直近の転勤経験では家族も一緒に引越しをしたか、単身赴任だったかを聞いたところ、「家族一緒に引越し」は32.8%、「単身赴任」は67.2%となりました。希望の転勤スタイルは「家族一緒に引越し」が多数派、実態は「単身赴任」が多数派という、理想と現実のギャップが見て取れる結果となっています。
子どもの有無別では、「家族一緒に引越し」を選んだのは子どもがいる人で33.1%、子どもがいない人で31.6%と傾向に大きな差はみられませんでしたが、子どもの成長段階別では差がみられ、子どもが就学する頃から「家族一緒に引越し」を選ぶ割合が増え、子どもが中学生の人では42.0%と最も高くなりました。子どもの就学状況は、転勤で家族一緒に引越しをすべきか考える際に、影響を与える要素となっているようです。
●転勤時の苦労 TOP3は「引越しの荷造り」「引越しの手続き」「新居探し」
●転勤前の住宅が持ち家だった人の半数以上が、転勤時に「住宅の対処」に苦労
転勤に伴い家族と一緒に引越しをする場合、家族は生活環境の変化に備え、さまざまな準備が必要となります。
転勤経験のある既婚男性と転妻のうち、転勤で家族一緒に引越しをした人(549名)に、転勤の際に苦労したことを聞いたところ、「引越しの荷造り」が69.8%でダントツとなり、「引越しの手続き(届出・公共料金など)」(58.7%)、「新居探し」(43.7%)が続きました。膨大な労力が必要な家財道具の荷造りや、自治体などの各種手続きに苦労した人は半数を超える結果となりました。
男女別にみると、「不用品の処分」を挙げたのは男性で14.6%、女性で33.2%と、女性のほうが18.6ポイント高くなりました。不用品の処分は妻の役割になっている家庭が多いことがうかがえます。
子どもがいる人では「子どもの園・学校探し」(27.4%)や「子どもの転園・転校手続き」(26.3%)が、苦労したこととして挙がりました。
また、転勤前の住宅が持ち家(自分または配偶者名義、夫婦共有名義)の人(以下「持ち家の人」)では、「住宅の対処(住まなくなった持ち家をどうするか)」(51.7%)が1位となっています。持ち家をどうするかという点は、転勤時の悩みのタネとなっているようです。
【持ち家の人に聞いた、転勤時の住宅対処法】
●転勤時に住まなくなった持ち家をどう対処した? 「身内以外に貸した」4割弱、「空き家」3割弱、「売却」2割強
●持ち家を身内以外に貸した人の7割強が、対処法として「満足」、満足の理由では「家賃収入が得られた」がダントツ
転勤の際に持ち家の人が苦労したことの1位は「住宅の対処」となりましたが、実際はどのように対処したのでしょうか。
家族一緒に引越しをした持ち家の人(116名)に、転勤の際に持ち家をどのように対処したか聞いたところ、「賃貸物件として第三者に貸した」が37.1%で最も高くなり、次いで「空き家の状態で保有した」(27.6%)、「売却した」(22.4%)となりました。
また、その対処法を選んだ理由を自由回答形式で聞いたところ、【賃貸物件として第三者に貸した】人では「資産として手離したくなかったのと、老後の住まいとして持っておきたかったから」や、「少しでも収入を得て、転勤先の借家の家賃にするため」などの回答が挙がりました。【空き家の状態で保有した】人では「短期間の転勤だったから」や、「戻ってくることが決まっていたから」、【売却した】人では「管理ができないから」や、「新築を購入したから」といった理由が挙がりました。
次に、その対処法にどの程度満足しているか聞いたところ、「賃貸物件として第三者に貸した」では『満足(計)』(「とても満足」と「やや満足」の合計、以下同じ)の割合が72.1%となりました。また、「空き家の状態で保有した」は56.3%となり、空き家状態として保有するよりも、他人に賃貸するほうが満足度は高いようです。
さらに、賃貸物件として第三者に持ち家を貸した対処法に『満足(計)』とした人(31名)に、その理由を聞いたところ、「家賃収入が得られた」(74.2%)が最も高くなりました。持ち家が新たな収入源となったことに満足している人は多いようです。次いで「きれいに使ってもらえた」「家の老朽化を防げた」「元の勤務地に戻った時にまた住めた」(同率29.0%)となり、住宅の劣化防止や、住み慣れた持ち家に再び住めるといったことをメリットと感じる人も少なくないようです。
●転勤で家族一緒に引越し、持ち家はどう対処する? 相談した相手 TOP2は「親」「賃貸管理会社」
続いて、転勤の際に家族一緒に引越しをした持ち家の人(116名)に、住宅の対処について誰に相談したか聞いたところ、「親」が33.6%で最も多く、次いで「賃貸管理会社」が25.0%、「友人・知人」が15.5%となりました。身内のほか、賃貸物件の管理・運営を行うプロフェッショナルである賃貸管理会社にアドバイスを求めたという人も多数みられました。
【転妻の意識や転妻生活の実態】
●就業経験がある転妻の半数超が「辞める可能性があると正社員として働きづらいと感じた」と悩む
●「せっかく築いたキャリアを継続できずにくやしい」就業経験がある転妻の約4割が残念な思いを吐露
●知らない土地で公園デビューは辛い? 未就学児がいる転妻ママの6割半が「ママ友作りに苦労した」と回答
夫の転勤に伴い一緒に転居をする妻は、転勤に対してどのような思いを持っているのでしょうか。転妻(500名)に、夫の転勤にまつわる自身の経験や意識について質問しました。
まず、夫の転勤の前に自分自身も仕事をしていたことがあるか聞いたところ、「ある」は62.0%、「ない」は38.0%となり、転妻の6割強は自身も仕事をしていたことがあると回答しました。
次に、夫の転勤前に仕事をしていたことがある転妻(310名)に、夫の転勤によって自身が感じたことを聞いたところ、【辞める可能性があると思うと正社員として働きづらい】は「感じたことがある」が半数超(52.3%)となりました。転妻であるために、正社員として勤務することに難しさを感じている女性も多いようです。
また、【夫が転勤族だと正社員として採用されづらい】は「感じたことがある」は42.9%、【辞める可能性があると思うと仕事に打ち込めない】では「感じたことがある」は34.5%となりました。
そのほか、【せっかく築いたキャリアを継続できずにくやしい】は「感じたことがある」は38.7%、【夫ばかりキャリアを継続しズルいと思う】は「感じたことがある」は20.0%となりました。夫の転勤が、自身の仕事上のキャリアに影響を及ぼすことに対し、ネガティブな感情を抱いている女性も少なくないようです。
また、子どもがいる転妻(387名)に、転勤先でのママ友作りで苦労したことがあるか聞いたところ、「ある」は49.4%、「ない」は50.6%と、両者が拮抗する結果となりました。
子どもの成長段階別にみると、転勤先でママ友作りに苦労したことがある人の割合は、未就学児のママで63.8%と最も高くなりました。未就学児のママは、知らない土地で公園デビューや支援センターデビューをするなど、一から始めるママ友作りに苦心した人が多いようです。
●転勤がきっかけでプロポーズを受ける? 「夫の転勤をきっかけに結婚した」転妻の15%
●転勤での苦労を共に乗り越えて夫婦愛が深まる? 「転勤を繰り返して夫との絆が強まった」転妻の39%
●転勤で嫁姑戦争は一時休戦、そして円満な関係へ? 「転勤によって嫁姑問題が解決した」転妻の16%
転妻(500名)に、転勤が夫との関係性や家族の生活に及ぼした影響について聞きました。
結婚前の交際期間中に【(現在の夫の)転勤がきっかけで結婚をした】は、「あてはまる」が14.8%となりました。恋人同士が離れ離れになるか、一緒についていくか選択を迫られることで、結婚につながったという人もいるようです。
また、【転勤を繰り返したことで、夫との絆が強まった】は、「あてはまる」が39.2%となりました。生活の変化などの苦労を共に乗り越えたことで、夫婦の絆が強まったという人は少なくないようです。
【転勤によって嫁姑問題が解決した】は、「あてはまる」が15.8%でした。姑と同居を続けていたり、近くに住んで頻繁に行き来したりしていると、嫁姑の間に軋轢が生じてしまうこともありますが、引越しによって距離が生まれることでお互いの関係が改善したというケースもあることがわかりました。
●「転勤族の妻になったことを後悔していない」転妻の86%、大多数がポジティブに捉える傾向
●「出世しなくてもいいから転勤を断ってほしいと思ったことがある」転妻ママの31%
転妻の生活についてみてきましたが、自分が転妻となったこと自体は、どのようにとらえているのでしょうか。
転妻(500名)に、転勤族の妻になったことを後悔しているか聞いたところ、「している」は14.2%、「していない」は85.8%となりました。引越しや転勤先での新生活などの苦労が多い転妻ですが、後悔していないという人が大多数のようです。
子どもの有無別にみると、子どもがいる人では後悔「している」割合が16.3%となり、子どもがいない人(7.1%)に比べて高くなりました。子どもの転園や転校などをネガティブに感じる人もいる実情がうかがえる結果となりました。
また、出世しなくてもいいから転勤を断ってほしいと思ったことがあるか聞いたところ、「ある」は28.2%、「ない」は71.8%となりました。夫の出世のためなら転勤生活を受け入れるという転妻が多数派であることがわかりました。
子どもの有無別にみると、転勤を断ってほしいと思ったことがある人の割合は、子どもがいる人では31.0%となり、子どもがいない人(18.6%)より高くなっています。
●これを言われたら夫の転勤先についていこうと思えるセリフ 1位は率直に堂々と「ついてきてほしい」
夫の転勤についていくか、単身赴任をしてもらうか、迷ってしまう妻は多いと思いますが、妻はどのような言葉で“ついていこう”と心を決めるのでしょうか。
転勤経験のある既婚男性(500名)に、転勤をする際、これを言えば妻はついてきてくれると思うセリフを聞いたところ、1位は「ついてきてほしい」となりました。“妻についてきてほしい”という気持ちをストレートに伝えることが大切と考えている男性が多いようです。2位は「一緒に行こう」となり、“転勤先も妻と一緒に”という気持ちが伝わるセリフが上位にランクインしています。そのほか、3位には「良いところだよ・○○があるよ」となりました。転勤先が魅力的なら、妻が喜んでついてきてくれると思う男性もいるようです。
また、転妻(500名)に、夫の転勤の際、これを言われたら夫についていこうと思えるセリフを聞いたところ、1位は「ついてきてほしい」でした。転勤経験のある既婚男性と同じ結果になりましたが、転妻がこのセリフを選んだ件数は95件と、2位「一緒に行こう」(30件)に大きな差をつける結果となっています。「ついてきてほしい」という、妻を引っ張るような、率直で堂々としたセリフにぐっと来てしまう転妻が多いようです。4位は「家族一緒に暮らしたい」となり、家族の絆を大切にする夫の言葉に、安心してついていこうと感じる妻も少なくないことがわかりました。
●単身赴任を避けるために夫が絶対に言わないようにしているセリフ 1位「一人のほうが楽だから・気楽だから」
●単身赴任が即決定? 転勤時、妻に絶対言ってはいけないセリフ 1位「ついてくるのが当たり前でしょ」
では、反対に、妻が“絶対についていきたくない”と感じる夫の言葉とは、どのようなものでしょうか。
転勤経験のある既婚男性(500名)に、単身赴任を避けるために、絶対に言わないようにしているセリフを聞いたところ、「一人のほうが楽だから・気楽だから」が1位となりました。たとえホンネだとしても、“一人が楽”などと発言して、妻の気分を害さないように気を遣っている男性が多いのではないでしょうか。
また、転妻(500名)に、夫の転勤の際、これを言われたら絶対についていくのをやめると思うセリフを聞いたところ、1位は「ついてくるのが当たり前でしょ」となりました。妻のさまざまな苦労を無視するかのような“当たり前”というワードに、カチンと来てしまう人が多いようです。そのほか、上位には「どっちでもいいよ」が3位でランクインしました。夫の曖昧な態度に幻滅するという妻が少なくないことがわかりました。
【転勤先ランキング】
●転勤先ランキングで「福岡県」2冠 住みやすさ1位「福岡県」、美食1位「北海道」、美男美女の宝庫1位「福岡県」
慣れない土地での生活は不安がつきものですが、いざ移り住んでみると、その土地の魅力に惚れ込んでしまうということもあるのではないでしょうか。そこで、全回答者(1,000名)に、これまでに転勤で行ったことがある都道府県を聞いた上で、「住みやすい」、「食べ物がおいしい」、「美男美女が多い」と思う都道府県を、実際に行った中からそれぞれ選んでもらいました。
まず、これまでに転勤で行った都道府県の中で、住みやすいと思った都道府県を聞いたところ、1位は「福岡県」(79.8%)、2位は「北海道」(71.7%)となりました。交通や買い物などの便が良く、豊富なグルメでも知られる福岡県が、住みやすさNo.1となりました。
次に、これまでに転勤で行った都道府県の中で、食べ物がおいしいと思った都道府県を聞いたところ、1位は「北海道」(94.3%)となりました。海産物や農産物の宝庫で特産品が多い北海道は、転勤で住んだことがある人の大多数に評価される結果となりました。
また、これまでに転勤で行った都道府県の中で、美男美女が多いと思った都道府県を聞いたところ、1位は「福岡県」(54.3%)となり、“博多美人”で知られる福岡県が、住みやすさランキングと合わせ2冠を達成しました。
【転勤×有名人ランキング】
●どんな環境でもすぐに溶け込めるイメージの女性有名人 1位「イモトアヤコさん」
●転勤先で出会いたい理想的なママ友 1位「小倉優子さん」
●この人と一緒ならどこへ転勤しても不安を感じない理想のパートナー
転勤経験のある既婚男性が選ぶ1位「綾瀬はるかさん」、転妻が選ぶ1位「西島秀俊さん」2位「ムロツヨシさん」
最後に、全回答者(1,000名)に「転勤」をキーワードにいくつかのイメージを提示し、そのイメージに合う有名人を聞きました。
まず、どんな環境でもすぐに溶け込めるイメージの女性有名人を聞いたところ、1位は「イモトアヤコさん」、2位は「綾瀬はるかさん」、3位は「久本雅美さん」となりました。テレビ番組で数多くの国を訪れ、現地の人々と物怖じせずに触れ合う姿が印象的なイモトアヤコさんが1位となりました。
転勤経験のある既婚男性(500名)の回答では、“インスタ女王”「渡辺直美さん」が2位となりました。
次に、転勤先で出会いたい理想的なママ友のイメージの女性有名人を聞いたところ、1位「小倉優子さん」、2位「篠原涼子さん」「松嶋菜々子さん」となりました。料理上手で知られる2児のママ、小倉優子さんがトップでした。
転妻(500名)の回答では、2児のママで、ドラマやバラエティ番組で個性を発揮している「木村佳乃さん」が3位となりました。
全回答者(1,000名)に、この人と一緒ならどこへ転勤しても不安を感じない、理想のパートナーのイメージの有名人を聞いたところ、転勤経験のある既婚男性(500名)の回答では、1位「綾瀬はるかさん」、2位「北川景子さん」、3位「新垣結衣さん」「石原さとみさん」となり、隣にいてくれると安心できそうな、優しいイメージの女性芸能人が並びました。一方転妻(500名)の回答では、1位「西島秀俊さん」、2位「ムロツヨシさん」、3位「大泉洋さん」「福山雅治さん」となり、不安な時に笑わせてリラックスさせてくれそうな、相手を思いやる優しさと気さくさを兼ね備えたイメージの男性芸能人が上位となりました。
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