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同著は日刊工業新聞で2018年8月―21年9月に連載した「有吉玉青が巡る伝承工芸」に加筆。

本紙ウイークエンド面で「有吉玉青が巡る伝承工芸」のイラストを担当した黒澤淳一氏が所属する金沢美術工芸大学バレーボール部OB・OGによる展覧会「ザッツ・エンター展覧会」が25日から10月4日(2...

東京練馬に江戸筆の「筆工房 亀井」を訪ねる。江戸筆とは? 四代目の亀井正文さんにお話をうかがった。

埼玉県の八潮に唐紙の工房を訪ねる。嘉永年間、初代が日本橋で唐紙屋の唐七を創業。三代目が唐源を創立し、現在は小泉襖紙加工所として、五代目の小泉幸雄さんが息子さんたちと三人で製作している。 ...

その日、向島に訪ねたのは根岸産業、日本で唯一盆栽用の銅製如雨露を作る工房だという。「じょうろ」は如雨露と書くのか―。 三代目の根岸洋一さんが「竿(さお)長」という、竿...

東京、谷中の三崎坂を上っていくと、お煎餅屋さん、履(は)き物屋さん…、そして千代紙屋さん。菊寿堂いせ辰谷中本店は愛らしい色と模様にあふれ、入るなり「可愛い!」と心の中で叫んでし...

東京、築地のお店の暖簾(のれん)をくぐったとたん、心が躍った。吹き抜けの店内いっぱいに暖簾や千社額、手ぬぐいや印半纏(しるしばんてん)が飾られている。今にもお囃子...

東京、人形町の老舗刃物店うぶけや―「うぶく」とか「うぶける」という古語があるのかと辞書を引いたりしていたが、初代の㐂之助(きのすけ)が「うぶ毛も剃(そ)れる、切れる、抜...

天保元年より江戸箒(ほうき)を作り続けてきた、京橋の白木屋中村傳兵衛商店は、お店の一角で箒を展示している。江戸箒のほか鹿沼箒や南部箒など、地方の箒のコレクションもあり、それぞれその土地...

押上駅を出るとスカイツリーが間近に輝いていた。夕刻の向島の街を歩く。やがて見えてきた、あたたかな灯(あか)りともる窓。

連載はタイトルにあるように、作家・有吉玉青さんが文章を担当している。

東京、虎ノ門、ビルの谷間に石田琵琶店を訪ねる。この地で創業一四三年。西南戦争に従軍した初代が、戦と戦の間に薩摩兵が弾いて歌った琵琶に感動したのが事の始まり。

東京、大伝馬町に江戸屋さんを訪ねる。このあたりにはかつて大店(おおだな)が立ち並んでいたという、旧奥州街道に面したモルタル造りの店舗は戦災を免れ、今年で築九十五年。老舗の風格はもちろん...

懐かしい昭和の香り漂う街並み、路地の先に天を突くタワーマンション―この東京、佃島の風景をどうとらえたらよいだろう。 「漆芸 中島」はそんな街の、名物、佃煮(つくだに&...

つまみかんざしの職人、石田毅司さんは、東京、高田馬場のマンションの工房の一角で、つまみかんざし博物館を開いている。マンションの入口には博物館のプレートが立ち、そこに大きく「簪(かんざし)...

東京、根岸の柳通り、その名のとおり緑の柳が風に揺れる通りに海老屋染工場はある。印半纏(しるしばんてん)を誂(あつら)え染める紺屋さんだ。お邪魔しますとお店の暖簾(...

盛夏。夏らしい伝統工芸をと、東京、千石の木内籐材工業株式会社を訪ねる。二階の工房で、二代目・木内友秀さんと三代目・秀樹さん親子がお仕事をしていらした。

突然の真夏日、東京、浅草の田中製簾所を訪ねると、簾(すだれ)の下がる工房で、五代目の田中耕太朗さんがお仕事をしていらした。そこは簾に、細い縞(しま)模様に遮光されて涼や...

軒下でベランダで、また窓辺で目を涼ませる釣りしのぶは江戸時代に始まる夏の風物詩。初夏の明るい日差しの中、東京、江戸川区の萬園(よろずえん)を訪ねると、今年八十になる深野晃正さんが爽やか...

七宝と聞いて思い浮かぶのはアクセサリーやスプーンの飾りばかりだったから、東京、元浅草の坂森七宝工芸店を訪ね、目から鱗(うろこ)というより己の無知に恥じ入った。アクセサリーはもちろん、七...

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