[ 医療・健康・食品 ]

放医研と東芝、がん治療システムを小型化−重粒子線、任意の角度で照射

(2016/1/11 05:00)

放射線医学総合研究所(放医研)と東芝は、360度の任意の角度から重粒子線を病変部に照射できるがん治療システム(写真)を開発した。業界で初めて回転ガントリー(照射機構部)に超伝導電磁石を採用。重粒子線の照射効率を高めたほか、常伝導磁石を使う従来システムに比べ回転ガントリーを大幅に小型・軽量化した。2016年度内に放医研の新治療研究棟(千葉市稲毛区)で同システムの治療を開始する。

重粒子線がん治療システムは重粒子線を病変部に照射し、がん細胞を死滅させる。同システムで回転ガントリーを搭載したのはドイツの施設に次ぎ世界で2カ所目。重粒子線を多方向から細かく角度調整し、脊髄や神経など重要器官を避けて患部に集中照射できる。正常細胞への照射影響を抑えるなど患者負担の軽減につながる。

従来の回転ガントリーは全長25メートルと大型なため普及が難しかったが、新回転ガントリーは直径11メートル、長さ13メー...

(残り:15文字/本文:415文字)

(2016/1/11 05:00)

※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。

Journagram→ Journagramとは

素材・ヘルスケア・環境のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン