[ 化学・金属・繊維 ]

豊田織機、熱線塗布した樹脂ウインドーを開発−「86」向けで採用

(2016/2/24 05:00)

【名古屋】豊田自動織機は曇り防止用熱線入りの樹脂リアウインドーを開発した。同社によると、世界初。トヨタ自動車が100台限定発売したコンプリートカー「86(ハチロク)”GRMN“」に採用された。重量はガラスに比べ約半減の3・3キログラム。樹脂ウインドーは軽くてデザイン自由度が高い。限定車への採用を足がかりに量販車への拡大を目指す。

通常のガラスウインドーは平らな状態のガラスにスクリーン印刷で熱線を付け、高温の炉で焼き付ける。その後、熱をかけて曲面の形状をつくる。

今回は射出成形した立体形状のポリカーボネート製ウインドーに熱線を塗布する。スクリーン印刷は曲面を苦手とするため、ロボットで熱線を塗布する方式を採用した。

車体用シール部材の塗布などに使う装置を改良し、少量を高精度、安定的に吐出できるようにした。塗布速度や吐出圧力など良品条件も突き詰めた。高温焼成ができないため、150度C以下の...

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(2016/2/24 05:00)

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