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[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/3/8 05:00)
日立造船は大阪大学接合科学研究所と共同で、厚板を狭い開先(かいさき)で高精度に溶接できるレーザー溶接装置を開発した。レーザー光を左右に揺動させて確実に溶接し、溶接時間も一般的に用いられるTIG溶接の10分の1以下となる。2016年度中にも圧力容器や使用済み核燃料の輸送・貯蔵容器(キャスク・キャニスター)の溶接工程に適用して製造コストの低減を目指す。
開発したレーザー溶接装置は二つの鏡を用いる。発振したレーザー光を鏡に当てて反射させ溶接部に投射すると溶接で発生した光が別の鏡に反射し、その光を相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサーでとらえて画像化する。
この画像の処理により溶接部と母材の境目や母材の間隔といった情報を認識する。これによりレーザー光の投射位置を確認し、鏡を動かして光を左右に振りながら溶接する。溶接部の幅の両端から中心を決め、中...
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(2016/3/8 05:00)
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