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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/4/1 05:00)
【名古屋】三菱重工業は船舶の横揺れを抑える装置「アンチ・ローリング・ジャイロ(ARG)」の事業を東明工業(愛知県知多市)に譲渡した。3月31日付で事業譲渡契約を結んだ。全社的に事業の選択と集中を進める中で、市場規模の拡大に限界があることなどから撤退を決めたとみられる。東明工業はこれまでも同製品の生産を請け負っており、今後はARGを自社製品として育成する考え。
譲渡額は非公表。三菱重工関係者によれば同事業は「安定的に利益を出している」が、非中核(ノンコア)領域として譲渡先を探していた。同事業に関わっていた社員数人は他部門に異動させる。同事業の売上高は明らかにしていないが、年間数億円とみられる。
ARGはジャイロの原理を用いて船の横揺れを軽減し、乗り心地を高める装置。三菱重工は宇宙機器の制御技術を応用して1990年代にARGを製品化した。
これまでは名古屋誘導推進システム製作所(愛知県小...
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(2016/4/1 05:00)
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