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[ エレクトロニクス ]
(2016/4/20 05:00)
熊本地震の影響で、主要メーカーが工場の稼働を停止している半導体業界。19日も現地では早期の状況把握と稼働再開に向けた、地道な確認作業が続けられている。スマートフォンなどの民生機器や自動車、産業機器などへの出荷量が大きいだけに他工場での代替生産や外部委託の道も模索する可能性があるが、設備の状況確認が最優先。その上で対策を判断する方針だ。
ソニーはソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町)の熊本テクノロジーセンター(同)で、主にデジタルカメラや監視カメラのCMOS(相補型金属酸化膜半導体)画像センサーを生産する。
対応は設備の確認が取れ次第決定するが、生産品目は大判センサーが中心で外部委託しにくい製品が多い。代替生産の必要があれば、まずは自社工場での対策を検討することになりそうだ。また一部生産しているスマートフォン向けセンサーは、長崎県や山形県の拠点を中心に対応していく見通しだ。
三菱電機も「現地の状況把握ができないことには、次の一手も決められない」(広報部)としている。まずは現地での確認と再開見通しの判断を最優先する。
(2016/4/20 05:00)