[ オピニオン ]
(2016/5/10 05:00)
大型連休が終わりクールビズが始まった。軽装で節電をと環境省が提唱、多くの職場に普及した。6月からのスーパークールビズでは「さらなる軽装」もOKという。
マリンスポーツのメッカ・神奈川県葉山町で、棚いっぱいに色とりどりのビーチサンダルを並べた「げんべい」という店を見つけた。寡聞にして知らなかったが、全国的に有名なのだそうだ。
4代目で社長の葉山邦子さんに聞くと、江戸末期に本家から分かれた葉山源兵衛が足袋の製造販売を始めたのがルーツ。50数年前に邦子さんの父・國光さんがビーチサンダルに目をつけた。ビーチサンダルは草履に興味を持った米国人のアイデアをもとに内外ゴムが開発、1955年に量産を始めたものだというから、かなり早い時期だ。
プロ野球やサッカーチーム、企業とコラボレーションした製品も多いという。今年はトヨタテクノクラフトとコラボした。海外店も英ロンドンやシンガポールで話が進んでいるそうだ。
近年の夏は40度Cに迫る暑さが続く。外回りにとって上着とネクタイなしはありがたい。だが履物はスーパークールビズでもスニーカーまで。さすがにビーチサンダルはNGだ。せいぜいオフに、涼味とおしゃれを楽しみたい。
(2016/5/10 05:00)