深層断面／日産、三菱自を傘下に−燃費不正で事態一変

日産自動車が三菱自動車を傘下に収めることになった。三菱自による燃費不正問題は、業務提携に留まっていた両社が資本提携に踏み込む事態に発展。三菱自は日産の支援を受けて信頼回復を進める一方で、日産は東南アジア地域を得意とする三菱自の経営資源を活用して事業のテコ入れを図る。急展開した両社の関係は業界再編を一段と加速しそうだ。（編集委員・池田勝敏、西沢亮）

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  日産は東南アジア市場で三菱自の経営資源活用を狙う（日産グローバル本社）

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  日産傘下でユーザーからの信頼を回復できるか（三菱自のディーラー）

■日産、新興国テコ入れ−軽の協業、安全性高まる

【資本提携】

「不正問題でタイミングは早まったが、資本提携は自然の流れだった」。１２日の会見で三菱自の益子修会長はこう説明した。

２０１１年、ＯＥＭ（相手先ブランド）供給・調達するだけの関係から踏み込んで、軽の企画開発をする合弁会社ＮＭＫＶ（東京都港区）を設立。共同開発した軽は販売好...