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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/5/16 05:00)
(ブルームバーグ)中国の配車アプリ最大手、滴滴出行が来年の米国での新規株式公開(IPO)を目指していることが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。米アップルは同社への10億ドル(約1090億円)出資を発表したばかりで、出資分のリターン獲得にそれほど時間を要さないかもしれない。
関係者は情報が非公開であることを理由に匿名で、IPOのタイミングは米ウーバー・テクノロジーズとの中国市場での競争の展開次第だろうと述べた。ウーバーは可能な限り長期間、非上場でいたいとの考えを示しており、先に上場するのは滴滴になる可能性がある。
事情に詳しい関係者によると、滴滴は現在アップルの出資分10億ドルを含めて約30億ドルの資金調達を進めており、同社の価値評価は約260億ドルに膨らむことになった。現在の評価額での米IPOとなれば、中国企業としては2014年のアリババ・グループ・ホールディング以来最大となる。
関係者によると、滴滴は上場する取引所や上場に際してどの銀行を起用するかを決めていない。滴滴はIPOに関してコメントを控えた。
(2016/5/16 05:00)