[ ロボット ]
(2016/5/18 05:00)
(ブルームバーグ)中国最大の家電メーカー、美的集団(ミデア・グループ)は18日、ドイツの産業用ロボットメーカーであるクカ(KUKA)への出資比率を高めて同社の筆頭株主になることを目指し、株式の追加取得案を発表した。クカの企業価値を46億ユーロ(約5670億円)と評価することになる。中国企業による欧州企業への出資は、このところ急増している。
美的は出資比率を少なくとも30%に引き上げられることを条件に、クカ株を1株当たり115ユーロで取得する案を明らかにした。これはクカの17日終値(84.41ユーロ)に36%上乗せした水準。出資比率が30%になれば、美的はクカの筆頭株主となる。美的によると、同社は現在、クカ株13.5%を間接保有している。
アウクスブルクに本社を置くクカは、産業用ロボット市場でファナックやスイスのABBと競合関係にある。美的は工場設備を改良し、人的労働力への依存を小さくすることを目指している。
(2016/5/18 05:00)