富士精工、熊本工場でダイヤ工具生産再開

【名古屋】富士精工は２３日、熊本地震により被災した熊本工場（熊本県大津町）で、停止していたダイヤモンド工具の生産を再開したと発表した。これまで他工場で行っていたバックアップ生産は５月末で完了する。

ホルダーを作る第一工場、第二工場のうち、第一は通常生産に戻っている。第二は損傷の大きい２階の壁の修復を６月初めに開始する予定。立ち入り制限中の１階の一部区域は制限解除の後で復旧作業に着手するが、完了期日は未定。制限区域内の設備は大半を安全区域や第一に移動し、稼働を再開済み。

チップ、ドリル、ダイヤモンド工具を担う第三工場についてはチップ、ドリルの生産は既に再開していた。今回、ダイヤモンド工具も設備の復旧を終え、生産を再び始めた。