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[ ICT ]
(2016/6/3 05:00)
キヤノンは3次元のコンピューターグラフィックス(CG)が現実空間上に存在するかのようにみせる複合現実感(MR)システム「MREAL(エムリアル)」について、自動車産業の分野で普及を目指す。娯楽目的のVR(仮想現実感)端末との違いは、高精度な位置決めだ。CGの大きさと場所が正確なため、“試作”代わりにもなり、部品点数の多い自動車ではコスト削減効果を実感しやすい。キヤノンは新製品を投入し、自動車関連メーカーへの採用拡大を狙う。(梶原洵子)
「目の前に実物があるみたいだわ。視野が広く、細かなパーツもよく見える」―。5月25日に発売したMRシステムの新製品「MREALディスプレーMD―10」を記者が装着し、シートに座ると目の前に車のハンドルや計器類が現れた。軽くひじを曲げながら手を伸ばすと、ちょうどハンドルをにぎる格好になった。手を伸ばし過ぎるとハンドルを突き...
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(2016/6/3 05:00)
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