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[ 環境・エネルギー ]
(2016/6/29 05:00)
国立環境研究所と日刊工業新聞社は28日、環境保全にかかわる研究開発や実践活動などを表彰する平成28年度「環境賞」の贈賞式を都内で開いた。環境大臣賞に輝いた広島大学などの「携帯型蛍光顕微鏡による微細アスベスト迅速検査法の開発」をはじめ、5件に賞状と記念盾が贈られた。
国環研の住明正理事長は「環境賞を通じて環境研究を推進し、社会との橋渡しに努めていく」とあいさつした。審査委員長の合志陽一東京大学名誉教授は「応募は総じて高レベルで、選考は困難を極めた。入賞に至らなかった応募の中にも、さっと視界が開けるような“気づき”を与えてくれる提案があり審査員一同、意を強くした」と講評した。
同賞を後援する環境省の鬼木誠大臣政務官は「受賞案件はいずれも時代の要請に合致した素晴らしいもの」と祝辞を述べた。受賞者を代表し、広島大の黒田章夫教授は熊本地震の被災地に出向いたことを報告し「倒壊した建物の安全な撤去を確認できるようにして、復興に貢献したい」と抱負を語った。
(2016/6/29 05:00)