「ポケモンＧＯ」米で旋風−小売り、集客に威力

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  任天堂が制作に協力した「ポケモンゴー」の画面

【ニューヨーク＝ロイターＥＳ・時事】業界筋によると、任天堂などが共同開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンゴー」は、小規模事業者向けの販促サービスに特化した新興のＩＴ系企業に挑戦し、最終的には大手ブランドのマーケティングで一定の役割を果たすかもしれないとの見方がある。

ポケモンゴーは、米国で配信開始から７日間で６５００万人のユーザーを獲得。ユーザーは既にツイッターを上回っている。

また、地元の飲食店や小売店の集客にも役立っている。ニューヨークのロングアイランドシティーにある「リニジオ・ピザ・バー」は週末の売上高が７５％増加した。店はゲームを楽しむ客のスマホ画面に、ポケモンのキャラクターを登場させる機能を利用した。

こうした即効性は、グルーポンやリビングソーシャル、フォースクエアなど過去数年に小規模事業者向けにオンラインでの販促に革命を起こした新興企業にとって脅威となる可能性がある。ポケモンゴーが短期間に人気が高まったのは、できるだけ多くのキャラクターを獲得して注目されたいプレーヤーの願いなどがもたらした結果とみられる。

リーズン２ビーのジェレミア・ローセン氏は「８０年代や９０年代に生まれた人々はポケモンで育った。親しみやすく、安心できるため、わずか数日でユーザー数がゼロから数百万まで増えたのだろう」と指摘。「マクドナルドやホーム・デポ、大手ブランドがこの文化に染まりつつある」と述べた。