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[ エレクトロニクス ]
(2016/7/21 05:00)
(ブルームバーグ)半導体メーカー最大手、米 インテルが20日発表した4-6月(第2四半期)決算では、サーバー用プロセッサーを手掛ける部門の伸び鈍化が明らかになった。収益性が最も高い同部門がパソコン(PC)市場の弱さを補完できないとの懸念が広がり、株価は時間外取引で下落した。
データセンター・グループの4-6月期売上高は40億ドルと、前年同期比で5%増加した。同部門の増収率が10%を下回るのはこれで2四半期目。
PC業界で使用されるプロセッサーの8割強を供給しているクライアント・コンピューティング・グループの売上高は前年同期比3%減の73億ドル。同部門の営業利益は19億ドル。
4-6月期の 純利益は前年同期比51%減の13億ドル(約1400億円、1株当たり27セント)。1万2000人の人員削減に伴う14億ドルの費用計上が響いた。前年同期は27億1000万ドル(1株当たり55セント)だった。
インテル株は時間外取引で一時2.9%下落し34.67ドルを付けた。
同社は主な収入源であるPC市場が5年連続の減収に見舞われる中、プロセッサーの新たな用途を見いだそうとしている。ただ、20日の決算発表では、最大のけん引役であるデータセンター部門も伸び悩んでいることが示された。
ブライアン・ クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は決算発表資料で、「引き続きPC市場には慎重な見方をとっているものの、2016年はデータセンターやインターネット・オブ・シングス(IoT)、プログラマブル・ソリューション分野での強さを土台にした成長を見込む」とコメントした。
同CEOはアナリスト向けの電話会議では、PC市場が今年は「1桁台後半」の縮小率になるものの、他事業の2桁成長で埋め合わせられると予想。サーバー市場は年後半に安定化すると述べた。
4-6月期の売上高は前年同期比2.6%減の135億ドルで、アナリスト予想平均は135億ドルだった。
7-9月(第3四半期)売上高は149億ドル の上下5億ドルとなる見通し。アナリスト予想平均は146億5000万ドルだった。粗利益率は62%の上下2、3ポイントを見込む。4-6月期は61.8%だった。
原題: Intel Profit Falls With Slow Growth in Key Data Center Unit (1)(抜粋)
(2016/7/21 05:00)