- トップ
- 建設・住宅・生活ニュース
- 記事詳細
[ 建設・住宅・生活 ]
(2016/9/5 05:00)
大林組はおもりを使った二つの振り子を組み合わせ、装置をコンパクト化できる制震装置「ペアマスダンパー」を開発した。超高層建物では、地震による建物の揺れを30―40%程度低減できる。超高層建物の長周期地震動対策などで新装置の採用を提案していく。
新装置は、地震の揺れをおもりの揺れで打ち消す制震装置。通常の振り子と、振り子が逆立ちした構造で支点の上に重心がある「倒立振子」を組み合わせた。
振り子が元の位置に戻ろうとする力を、倒立振子が倒れる力によって打ち消す。振り子の揺れを遅くし、振り子の長さを短くできるため装置のコンパクト化が可能。
振り子が構造物の壁に衝突するのを防ぐ機構を装備。地震による変形が一定量に近づくと、構造物床面のボールベアリングにより構造物を水平方向にスライドさせ、装置に伝わる揺れを抑える。
従来、既存の超高層建物に振り子式の制振装置を設置する場合、高い建物ほどゆっくり揺れるため、振り子が長くなり装置が大型化する傾向があった。
(2016/9/5 05:00)
関連リンク
建設・エネルギー・生活のニュース一覧
- セブン&アイHD、災害時迅速に営業復旧へ−ネット地図上に状況表示するシステムで(16/09/05)
- モノづくり現場・エレクトロヒート技術最前線(8)小澤製茶(16/09/05)
- 大林組、超高層向け制振装置-二つの振り子で装置をコンパクト化(16/09/05)
- メルシャン、きょうからチリワイン2品をセブン系で販売(16/09/05)
- エクソル、既設の太陽光発電を増設する新工法-架台ごと移動し増設(16/09/05)
- アピ、設備投資30億円−今期、健康食品のライン増設(16/09/05)
- 8月の全国繊維倒産、18%増−信用交換所名古屋まとめ(16/09/05)
- 経営ひと言/三井物産エレクトロニクス・小野塚洋社長「二兎を追う」(16/09/05)