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[ 科学技術・大学 ]
(2016/9/22 05:00)
米調査会社のトムソン・ロイター(ニューヨーク市)は21日、学術論文の被引用数などを基に同社が予想するノーベル賞受賞の有力候補者として24人を発表した。日本人では生理学医学分野で京都大学の本庶佑客員教授(74)、化学分野で崇城大学DDS研究所の前田浩特任教授(77、熊本大学名誉教授)と国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野の松村保広分野長(61)の3人を選出した。
本庶氏のテーマは「プログラム細胞死1(PD―1)およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」。前田氏と松村氏は「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」の功績で選ばれた。
同社選定のノーベル賞有力候補者は生理学医学、物理学、化学、経済学の4分野が対象。各分野ごとに同社の学術文献・引用データベースから、被引用数が上位0・1%に入る論文を選び、独自性や影響力、受賞歴などを分析して決める。
同社がこれまでに選出した日本人の有力候補者は計21人。15年は生理学医学分野で京都大学大学院理学研究科の森和俊教授と、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文教授の2人を選んだ。過去の日本人有力候補者の中には、12年にノーベル生理学医学賞を受賞した山中伸弥氏や、14年に同物理学賞を受賞した中村修二氏がいる。
(2016/9/22 05:00)
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